ハイキュー!!第9話「エースへのトス」雑感

バレーボールにおける前衛のレフトポジションは、「エース」と呼ばれる花形ポジション。オープントス(山なりのトス)を呼び込み、相手の複数ブロックをぶち抜いてスパイクを決めなくてはならない存在。それはストレートでタイミングを取っているバッターに、真っ向勝負のストレートでねじ伏せるようなもの。そんな力強さが求められるのがエースなのです。

必要な力強さは肉体面だけでなく、精神面でも。自分のスパイクがことごとくブロックで止められてしまえば、次第に自信を失い、トスそのものを呼びにくくなる。自分で責任を背負いすぎてしまう人間だと、東峰旭のように心が挫けてしまうのは珍しくないってことですね。

同じレフトをやっていた人間としてその苦悩はとても共感できますけど、どちらかというと私はブロックされると余計燃えてくるタイプだったかも。弾かれたボールを味方が拾って必死に繋ぎ直してくれている間、自分は急いで定位置まで戻って、もう一度スパイクを呼び込むための助走距離を取るんですが、この“助走し直している瞬間の自分”がなんか好きで…。ナルシストの如く己に酔い痴れていました(笑)

この感覚を人に上手に説明するのは難しい。要するに告白して振られたあと、もう一度告白しに行くような高揚感なのかな(笑) それでもフラれたら心砕けても仕方ない!

話が横道に逸れてしまいましたが、そういう“スパイカーなら誰しも抱える葛藤”が予め理解できていないと、今週の話はあまり心に響かなかったかもしれません。東峰のことを、「試合で上手くいかなかったぐらいで、いつまでもうだうだ引きずってんじゃねーよ。めんどくせーな、こいつ」と冷めた目で見ていた人も多いのでは? 私もチョットだけそう思いましたが(笑)

しかし、紆余曲折ありながらも、東峰は自分を縛り付けていたディストレスから立ち直った。トラウマを乗り越えた。ブロックに遮られるイメージを恐れることなく、エースの自覚を持って「俺にトスを上げろ」と強気でボールを呼び込む

ネットから少し離れた高めのオープントス。ゆっくりタイミングを計ったジャンプ。身体をしならせて大きく振りかぶる。相手のブロックは3枚。しかし、そんな壁はものともせず──力でぶち抜く! 思いきり振り下ろした右腕から炸裂する弾丸のようなスパイク! これぞエースですよ!! エースと呼ばれるスパイカーにも様々な種類の人がいますが、やはり私は東峰のような力でねじ伏せるパワー系に憧れますね!

今週はいつもより内容を詰めて、東峰復活までの話を1話でまとめてやっていました。おかげで、第9話は東峰の魅力がぎっしり詰まった回になっていて良かったですね。あまりこの話を長引かせると、「いつまでもうだうだ引きずってんじゃねーよ」と文句言う人が増えていたでしょうし(笑)

★今週の清水潔子★


やったぁ! 原作では出番なかった潔子さんが一瞬だけ映ったよ! もっと…もっとごり押ししてくれ!

アイキャッチでもまさかの潔子さん登場で感涙。世界一美しいアンダーハンドサーブから、世界一美しいどや顔で、世界一美しいピースを決めながら、見事ペットボトルに命中させた世界一美しい潔子さん。世界一美しいアイキャッチでした。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. >試合で上手くいかなかったぐらいで、いつまでもうだうだ引きずってんじゃねーよ。めんどくせーな、こいつ」と冷めた目で見ていた人
    まさに私がそのひとりでしたねー(笑)。高3にもなって何をこの子は言っとるんだ?と。数ヶ月も部活休んで、体力的にも他のチームにとても追いつけるとは思えないんですがどうなるんでしょう?
    でもその後のリベロの子が拾って「打ち切ってこそエース!」のシーンはとても良かった。
    これからは烏野の快進撃が続く気持ちいい話が続くものと期待しています。

    >今週の潔子さん
    美しいだけでなくおちゃめ!美しい上に可愛くてもう最強なんじゃないでしょうか!
    あ~アニメオリジナルで潔子さんの水着シーンとか出ないのかな〈切望)

    • いくら自信を失い挫折してしまったからといって、悲劇のヒロインぶってウジウジ悩み続ける彼は女々しすぎる! でも、そんなめんどくさい性格のキャラだと割り切って、東峰のことを応援してやってくださいな。カッコイイところもたくさんありますので。

      >「打ち切ってこそエース!」のシーンはとても良かった
      そこに至るまでの演出は若干くどかったですが、最後のスパイクは文句なしに格好良かったです。今後、試合でこの強烈なスパイクが炸裂したら「ナイス・キー!」と讃えましょう。

      >アニメオリジナルで潔子さんの水着シーンとか出ないのかな
      ホントですね…。こうなったらバレーなんかやめて、ビーチバレーアニメにしよう!! ちなみに潔子さんは水着姿でもメガネは必須!

  2. はじめまして。
    スポーツとはどっちかというと無縁気味の人間ですが、この話は感情移入して見ました。

    スパイクがどうというより、
    仲間が苦労して繋いできた、そのいちばん最後を請け負うのが自分の役目なのに
    それが全く出来ない不甲斐なさ、申し訳なさ、自分への苛立ち、
    ともすれば仲間に責任転嫁してしまいそうになる卑小さと、それを自覚しての自己嫌悪…とか
    そういうものは、スポーツをしていなくても
    人と協力して何かをしている大体の人が、覚えのある感情のような気がします。

    たとえばですけど、会社の制作チームが苦労してすばらしい商品を作ってくれたのに、
    プレゼンがうまくいかなくてしっかり売り込めなかったときの気持ち、とかでしょうか笑
    結果のあるものだから仕方ない!ときっぱり割り切れればいいんですけどね。

    • 初めまして~。管理人の浅生です。

      エーススパイカーの立場を会社の営業マンに例えるのは非常に的確だと思います。大勢の人間が携わっている自社製品を、自分が売り込まなくてはならない責任感。結果が最も表れやすいポジションですし、エーススパイカーの苦労は営業マンの苦労と同じですよ。だから私はスパイカーよりセッターがやりたかったんですが…(笑)

      こうやって、例えバレーの経験がなくても、スポーツに疎くても、自分の身近な何かに置き換えて、その気持ちを忖度できれば、ちゃんと東峰に感情移入はできるということですね。素晴らしいことです。