ガンダム Gのレコンギスタ第1話「謎のモビルスーツ」雑感

“ロボット同士の戦争に興味がない”という致命的な欠陥を持つ私にとって、ガンダムは間違いなく鬼門。ガンダム00も結局途中脱落してしまったぐらいですが、今度こそ最後まで完走したいという思いで再チャレンジ。監督の富野さんは「大人は見るな」とつれないことを仰っていましたけど、私は子供並みのガンダム知識しかありませんので許してください。

従来のガンダムオタクではなく、ガンダムを知らない子供たちに向けているということで、もっと外連味のない作品であるのを想像していましたが、普通にオタク受けしそうな美少女キャラが出てきたり「オタクお断り!」感はそんなになかったですね。そもそも子供が見るには時間的に遅すぎるので、やっぱり大人のオタクをメインターゲットにしているアニメなんじゃないかと。

しかも、ストーリーが(私にとっては)すごく難解ですし、これが子供向けであるとは俄に信じがたい。私は多分、まだ内容の20%も理解できていません。ロボットアニメ特有のタームがふんだんにちりばめられ、その世界観も人間関係も把握できていないうちに宇宙でのロボットバトルですから、全然話について行けなくて…。皆さんがいきなりNFLの試合を見せられるのと同じような感覚だと思いますよ。ルールも選手もわからないから、何をやっているのかすらサッパリわからない状態。

でもこれは最初から覚悟していたことですので、今更泣き言を喚いても仕方がないこと。慌てて内容を理解しようとせず、これからゆっくり噛み砕いて理解していきたいです。

それに今は意味がわからずとも、“引き込まれる何か”は感じました。1話にして密度の濃さは半端じゃなく、これから壮大な物語が始まるぞという製作者の並々ならぬ野心に満ち溢れている。これだけエネルギッシュな作品を、72歳になる御仁が手掛けているなんて、やはりガンダムの生みの親はただ者じゃございません

「海賊をやるなんて、やめなさいよ!」
「この溶接機で顔を焼いちゃいますよ! 降参しなさいよ!」
「なんで海賊なんてやるんですよぉ!」

私は富野さんの作品を全然知らないはずなのに(初代ガンダムの劇場版3部作は再放送で見ました)、こういった主人公のセリフ回しを受けて、「富野作品っぽいな」と感じてしまう不思議。セリフ回しや演出が本当に独特な色を持っていますね。早くも富野さんに心酔しつつある自分がいますので、これからもっともっとその独特の世界観で魅了してもらいたいものです。

このアニメ、やけに脚フェチなアングルが多いなぁ(笑) このハロビーという丸っこいのはローアングル専用の盗撮ロボなの!?

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. いわゆる富野節の台詞っていうのはオカマ口調っぽいものが多いですよね。
    不思議な魅力があると思います。

    • アムロやカミーユも戦うときオカマ口調が出てましたしね。世間に迎合することなく、己の特色を出せるのはいいと思います。少なくとも富野監督にはその資格があるでしょう。

  2. 制作総指揮の富野監督がどう思っているかはともかくとして、製作側としては最近終了したUCで掴んだ宇宙世紀ガンダムのファン層を創始者である富野監督を使ってガッチリつかもうとしている面はあると思います。

    難解なテーマや描写を作中に盛り込む人で、だからこそ本人の発言に反して卒業せずにガンダムに熱中するオタクを大量に生んできた人ですし。富野監督の「大人は見るな」っていう発言も「作品からのメッセージに気づいたところでお前らはいい作品だったねって語り合うくらいでなにか行動に移すわけじゃないだろう?世の中に働きかけないだろう?そんな奴らに向けて作品作ってるわけじゃないよ」って感じなのかなあと個人的には思っています。

    フェチなアングルや可愛い女の子の多さに関しては逆襲のシャアの1キャラの初期稿に対して「こんなキャラのおま◯こ舐めたくないよ」とかあるキャラのヌードグラビア見て「もうちょっと美しく書いてよ」とかいうホントか嘘かわからないようなエピソードがあるくらいの変t…もとい職人ですからw

    • 宇宙世紀ガンダムというのはいわゆる正史ってことなのかな? ガンダムファンにとっては常識なんでしょうが、どうも私にはガンダムの世界観は複雑すぎて理解できません。Gガンダムはなんか違うなっていうのはわかるんですけど…(笑)

      >お前らはいい作品だったねって語り合うくらいでなにか行動に移すわけじゃない
      大半のオタクたちはそういった人種でしょうが、今日(こんにち)日本がロボット大国として世界をリードしているのは、ガンダムに影響された世代による尽力が大きいと思います。Gのレコンギスタが名作であれば、ちゃんとその影響は後世に伝わっていくと思いますので、敢えてオタクに向けて挑発する必要もないと思いますね。

      でも個人的には、視聴者に向かってこうやって挑発的な言葉を投げかけられる製作者は好き。ガンダムAgeでも、「3話まで見て、それでも批判があれば受け入れる」という強気な発言があったので、「よーし! それなら3話まで見てやろう!」と挑発に乗っかりましたし(笑) まぁ、結局その3話で見なくなりましたけどねっ!

      >キャラのヌードグラビア見て「もうちょっと美しく書いてよ」
      富野さんにそういう一面があったとは意外でした。どうも「オタク嫌い」というイメージが先行しているせいか、安易な萌えキャラとかサービスカットを毛嫌いされていそうなイメージでしたので。その辺は割と理解がおありなのですね(笑)

    • 宇宙世紀ガンダムっていうのは年号にU.C(宇宙世紀)って使ってるガンダムのことで要は初代ガンダムと同一の世界観、時間軸の作品って意味ですね。これに対してGやWのような世界観が違う作品群の事をアナザーガンダムと呼びます。まあこの辺はガノタの間でも色々とうるさい部分ではあるんですが、ざっくりとした認識だとこんなかんじです。

      ちなみに、設定上はビルドファイターズのようなガンダムがアニメであることが設定上に明記されている作品以外のガンダム作品であれば一応正史という扱いになります。∀ガンダムの設定上では、宇宙世紀もアナザーガンダムSDガンダムも全てひっくるめて過去に起きた戦争の歴史=黒歴史という扱いになっています。全てのガンダム作品は∀ガンダムの時代にいたるまでの長い間人類の間で起きた戦争のワンシーンを描いた作品だ、というわけですね。

    • わかりやすく丁寧な説明痛み入ります。富野さんが手掛ける作品が正史ってわけでもないのですね。ガンダムシリーズの中で唯一最後まで見続けたのはガンダムWですので、私の中ではあの世界観こそ正史だったのですが!

      >∀ガンダムの時代にいたるまでの長い間人類の間で起きた戦争のワンシーンを描いた作品
      なるほど。それはなかなかに壮大なギミックですね。結構でかめのネタバレのような気がしますが、∀ガンダムを今後視聴することはないと思いますので全然大丈夫です(笑) ∀ガンダムからGのレコンギスタまで随分年月が開いてしまったのは、富野さん的には∀ガンダムを集大成のつもりで作っていたからなのかなー。

  3. ロボットに乗り、新たな世界や価値観を取得して変貌する事を暗示するように、
    男性はモッサい理系少年、坊ちゃん、サラリーマンのヘアワックスくさそうな軍人などが多く、
    女性はそんな彼らが手を伸ばす象徴であるかのように貴族的な華やかさや、
    妖精やなにかのような非現実的な容貌・言動のキャラクターが多い。
    Gレコもその辺がキッチリ踏襲されており、あぁトミノだなーと腑に落ちております。
    相変わらず無重力下でヘルメットを脱いだらロンゲがぶわっさーってなるのが大好きなようで何よりです。

    >口調
    男性は女性的に吐き捨てるような口調に、女性は男性的に蓮っ葉な語り口に。
    富野作品のキャラクターは往々にして、感情を激に表す際に性質が異性に近づき、相互に中性的になる
    ようなところを感じます。

    • 「富野さんっぽさ」というのはそれほどまでに随所に出ていたのですね。例えるなら、庵野秀明さんが新作ロボットアニメを作ったとして、包帯巻きのヒロインが出てきたり、送電線のカットが差し込まれたりするようなものでしょうか(笑) そういう特色を予め知っていたら、Gのレコンギスタはもっと楽しめたのかと思うと、少し残念でもったいない気持ちもあります。

      >感情を激に表す際に性質が異性に近づき、相互に中性的になる
      「殴ったね! オヤジにもぶたれたことないのに!」「弾幕薄いぞ! 何やってんの!」「悲しいけど、これ戦争なのよね」などなど、私でも知っている初代ガンダムの有名なセリフは、総じてオカマ口調っぽい。だからこそ、視る者の印象に残りやすい名セリフになり得るのかな~。