ゴールデンタイム第24話「ゴールデンタイム」雑感+総括

ん……んん…!? とうとう最後の最後で話について行けなくなってしまった私。一体どうしてこんなことになっているの? 一体彼らは何をやっているの? うっ……記憶が…!!

大学時代の記憶を総て失い、休学して実家に帰郷している万里の元へ、突然香子が訪れてきた。未だ香子のことを思い出せない万里は一度は彼女を突き返してしまうが、直後に記憶を取り戻し、慌てて香子の後を追いかける。

が、サンダル履きだった万里は上手く走れずに途中で転んでしまう。そこに運動靴を持って駆けつけてくるリンダ。それは以前万里のために購入した運動靴。新しい靴に履き替えると、再び万里は立ち上がり香子の元へとダッシュした。……え、ここ感動するところなんですか?

なんかリンダの立ち位置って最後までよくわからなかったですね~。アンパンマンに新しい顔を届けに来たジャムおじさん的活躍をしたと思ったら、再び万里君を蓬莱橋まで追いかけ、亡霊万里に抱きついて突然告白をするという謎の奇行

「万里! 万里待って! 私はイエスだよ! イエーーーース!!」
「イエスだよ! 私はアンタが大好きだよ! 万里! アンタの総てにイエスだよ!」

は、はぁ…。そうですか…。

なんか意味不明な出来事がごちゃごちゃ起きましたけど、とりあえず万里君が香子のことを追いかけて抱き締めたことで、2人の仲は修復。だから、最初っからそうしときゃ簡単に解決する話だったんですよ!

彼女が「追いかけてサイン」を出していたら、彼氏はガタガタ抜かさず追いかけて抱き締める! それは理屈や疑問を差し込む余地のない千古不抜の法則! ご飯を食べたら「ごちそうさま」というのと同じで、イチイチ理由なんか考えていてもしょーがない! 流れ作業的にやっとけばいいんです! 多分!

でも香子は香子で、追いかけてもらうために結構必死にアピールしていたのが笑えました。「私、帰り道にあの橋……木の有名な橋を通ってみたいと思ってるんだけど…」と露骨にヒントを与えつつ、蓬莱橋のど真ん中で無防備に背を向けて突っ立っているお膳立て感が半端ない(笑) さすがにこれだけわかりやすいシチュエーションを用意したら、如何に鈍感で草食な主人公であろうとも、追いかけて抱き締めざるを得ないよね~。

なお、万里君と香子の復縁の裏には二次元君の尽力があったという。疎遠になり自然消滅しかけていた2人を見過ごせなかった彼は、まず万里の名前を騙って香子にメールを送り続けた上で、直接香子を叱咤激励し、万里の元へとけしかけた。

「俺は宗教合宿のとき、一度万里を見捨てた! 今度こそ、俺はあいつを諦めない!!」
「加賀さんだってホントはそうしたいはずだろ!? アンタは加賀香子だろ!? 好きになったら一直線で、めちゃくちゃではた迷惑な暴走お嬢様だろっ!?」
「今暴走しなくてどうすんだよぉぉぉ!!」

ああ、なんて義理堅い男でしょうか! 友達のためにこんなに一生懸命になれる二次元君に思わず目頭が熱くなります。彼だけは本当に最後まで格好良すぎましたね。非モテのオタクキャラが一番まともな神経している作品というのも珍しいですが…(笑) こんないい男の二次元君に彼女ができなかったことが一番の心残り。

★今週の加賀香子★

美貌と財力に飽かせた高飛車なお嬢様のイメージでいたら、実は意外と普通の感覚を持っていた彼女。でもアップダウンの激しい気性で突飛な行動を繰り返す、気まぐれで気難しい性格。一言で言えば面倒臭い女なんですが、そんな面倒臭さこそが香子の魅力

私は香子のことがずっと好きでいられたので、この作品も好きでいられました。やっぱりラブコメですから、ヒロインが魅力的に感じられることが何よりも重要です。

総括

途中までは全力で楽しめていたのに、17話以降、若干話について行けなくなってしまったのが残念でしたが、ラブコメは往々にしてこのように尻窄みで終わるもの。現実の恋愛がそうであるように、どうしたって序盤・中盤が一番楽しい時期で、最後にピークを持ってくるのは非常に困難。ラブコメの持つ宿命のようなものですから、この結果も想定内と言えば想定内。

ただ、万里君の記憶喪失設定は、最後まで邪魔に感じる設定でしたね。確信を持って言えますが、この設定は取っ払った方がゴールデンタイムは面白かった。ラストも無理に記憶喪失を絡めてドラマティック仕立てにするより、ストレートに万里君と香子の恋愛模様を描く感じで良かったんじゃないかと思います。

ていうか、私は「実は記憶喪失ではなく乖離性同一性障害だった!」「リンダとの二股を正当化させるための自己妄想だった!」などというオチを予想していて、彼の記憶喪失を本気にしていなかったんですけど~。

そんな万里君は後半ウザさが際立っていましたが、そのことに私は必ずしも否定的ではなくて、むしろこうやって主人公の短所をちゃんと描ける作品こそ正常というもの。普通は視聴者(読者)のバッシングを避けるため、主人公やヒロインの短所を描きたがらないものなのに、これだけ長所と短所を併せ持った人間味溢れるキャラクターを描いていたことが素晴らしいです。

リアリティあるラブコメというと、「生々しい」「ドロドロした」ものを想像しがちですけど、私はこのように男に都合のいい女と女に都合のいい男が登場しない作品がリアリティあるラブコメだと思っています。高校生のラブコメしか描けない人間が腐るほどいる中で、敢えて大学を舞台を選んでくれたことも評価したいですし、ゴールデンタイムは私の理想とするラブコメ像に極めて近い作品でした。

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販売元:キングレコード( 2013-12-25 )

定価:¥ 8,424 ( 中古価格 ¥ 914 より )

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時間:72 分

1 枚組 ( Blu-ray )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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