ガーリッシュナンバー第10話「闇堕ち千歳と失意のクズ」雑感

千歳の新しいマネージャーは、松岡修造をモデルにしたであろう熱血指導タイプ。熱血=無能という固定観念から、これまたとんでもないダメマネージャーが宛がわれたと思いました。中身のない精神論をがなり立てるだけの鬱陶しい奴だろうと。が、思いの外有能だったので戸惑いました。

「ここ数日、お仕事見てて思いましたが、やっぱりポテンシャルが非常に高いですねぇ! もっともっと売れていいはずですよ!」
「でも、現実は必ずしもそうではありません。烏丸さんに不足しているのはなんだと思いますか?」
「そう、努力です! 1に努力、2に努力、3,4も努力で、死ぬまで努力! 烏丸さんには確かな下積みが必要ですよぉーー!!」

千歳の現状を正確に分析し、足りないのは努力だとド正論を吐きながら、これまで彼女が軽視してきた下積みの仕事を増やすなど、弱点の修正に余念がない的確なマネージング。それも頭ごなしのスパルタで厳しく躾けるだけじゃなく、彼女の自尊心を擽りながら、内からやる気を引き出そうと促していたのも上手い。身内でどうしても甘えが出る悟浄よりも、松岡マネージャーの方が本人にとって絶対プラスになるのでは!?

「どうして? 散々悟浄君も言ってたよね。いつまで経っても真面目にやらない。アイツ(千歳)の代わりはいくらでもいるって」
「僕は結構待ったつもりだよ。千歳君のことも悟浄君のことも」
「マネージャーは先生でも親でもないからね。あくまでビジネス。見込みがないなら切るしかないよ。見込みはあるの?」

難波社長もまた、先入観では決めつけてはいけない人でした。適当に仕事している考えなしの社長かと思わせて、実は経営者として極めてシビアな一面を持っていた食わせ物。突然真面目なトーンで、シリアスに語り始めるのはずるい! ジョーカー・ゲームの結城中佐のような冷徹な声色で語られると、ものすごい切迫感が出てきますよ…。視聴者側としても、「千歳マジでヤバイ…」と一気に焦りの色が出てきました。

切羽詰まっていく状況下で、千歳は相変わらず奮起する素振りを見せない。しかし、今までのような脳天気さは影を潜め、さすがに彼女も事態の深刻化には気付き始めたようです。

事務所主催のイベントでサプライズがあると耳にした千歳は、勝手に自分の誕生日のお祝いだと思い込む。が、実際は七海のCDデビューの発表だった。肩透かしを食らった上に、後輩にあっさり出し抜かれてしまったことに不快感を露わにする千歳。舞台袖で睨み付けるように眺めていた彼女の「悔しい」という感情が、この先吉と出るのか凶と出るのか…

なお、千歳の誕生日は忘れられていたわけではなく、楽屋に戻ってから仲間内の声優たちにサプライズでお祝いされていました。何気にここの描写ってすごく重要じゃないでしょうか。話の流れ的には、千歳は誰からも祝われない寂しい誕生日を迎えても良かったと思うんです。その方が、よりどん底感を演出できていたはずですから。

このあと、ファンが完全に七海に鞍替えしてしまう屈辱的な描写もありましたが、千歳にもまだ声援は送られていたという点が重要。ここも本当なら、誰も千歳なんか相手にせず、完全無視を決め込んでいても良かったところ。その方が、よりどん底感を演出できていたはずですから。

つまりどういうことかというと、まだ千歳はどん底じゃないってことですよ! ちやほやされるのが当たり前という考えの千歳は、落ちぶれた現状に曇っていますが、本当はちっとも闇堕ちする段階じゃない。社長に完全に見限られて、マネージャーが口出ししなくなって、同僚の声優が余所余所しくなって、ファンからもまったく相手されなくなって、初めてどん底と言える状況。でも、みんなまだまだ千歳のことを見捨てていないよ! 本人がそこに気付けるかってことなんですねー。

★今週の闇堕ち千歳★


事態は悪化の一途ですが、危機感を憶えたのは一歩前進。まだいくらでも取り返しがつく状態ですから、今が踏ん張りどころ! 千歳頑張って! なんか私は千歳にとことん甘いな(笑)

逆にライバルの桜ヶ丘七海には、ものすごい厳しい目で見ていたりするんですけどね~。可愛くて、気が利いて、頑張り屋さんで、非の打ち所がないキャラだというのに、何故か私は気に食わない(笑) そもそも制服で仕事場くるのがイラッとくる! トイレで着替えてこいや!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 七海の制服は自己アピールかなと、思ったり。
    JKでウケいいでしょうし、七海は黒く見えてしょうがないです。
    キレイな面しか見せない美少女ヒロインみたいで胡散臭いですw

    新マネの松岡はテニスと声優の松岡のダブル松岡でおもしろいですね。
    千歳の足りない部分を伸ばそうと仕事をとってくるので、悟浄くんより適任と私も思いました。

    • 実際に収録に制服で来るJK声優さんって、同性の先輩声優から嫌われているのかなぁ(笑)

      キレイな面しか見せない美少女ヒロインとは言い得て妙。悪いことしていないのに、なんかイラッとしてしまうのはそういう理由なんだと思います。むしろ裏表がある方が好感度持てる(安心できる)のよね~。

      >新マネの松岡はテニスと声優の松岡のダブル松岡でおもしろい
      ああ、松岡のダブルミーニングだったんですか!! 声優さんが誰かチェックしていなかったので今気付きました(間抜け)。

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