ガーリッシュナンバー第8話「ねぼすけ千歳と湯煙旅情」雑感

ガーリッシュナンバーは、主人公の千歳が出ないとめちゃくちゃ普通のアニメになるってことがわかりました。8話は親子愛溢れる普通にいい話でしたけど、ガーリッシュナンバーに求めていたのはこういう方向性じゃないよなー。そもそもクズ主人公&業界批判であれだけ尖っていた作品が、“普通”に落ち着いちゃうのってどうなの?

気難しい頑固者と思わせて、意外と話がわかる理解者だった万葉(かずは)の父親。娘が水着仕事していることに激怒しているのではなく、娘がそういう仕事に辛さを感じているんじゃないかと心配していただけ。ただ、山形県民の気質なのか、言葉足らずで突き放すような言い方だから、娘との確執ができてしまっているんですね。

父親「万葉、役者なら作品を貶めるようなこと言うな」
万葉「演じた役者だから作品の価値もわかるの。どれも同じ、十把一絡げの量産型製品。私がやりたいのはこんなくだらないものじゃなくてもっと…」
父親「なら、そのくだらない作品に出ているお前は何なんだ?」
万葉「そうよ。どうせ私はテンプレアニメばっかり! くだらない作品にお似合いのくだらない声優よ! だから水着で媚びるしか能のないドル売りもしてるの! 至らないバカ娘でどうも申し訳ありません! これでいいんでしょ!?」

ここのやりとり、いろんな人を巻き込んで怪我させているなぁ(笑) でも、このシーンも別にお父さんは娘の仕事を否定していなくて、むしろ肯定してあげているんですよ。娘のことを想うがあまりの厳しさでもあるので、万葉が反発する理由は最初から何もなかったと言えます。

娘が声優目指して上京した時から、お父さんも声優のことを勉強して、ずっと影ながら娘のことを応援してくれていたというエピソードはうるっと来ました。こういうベタな親子愛に超弱いんで~。

ついでに、同じく両親とぎくしゃくしていた百花も、本人と直接電話で話してわだかまりが解けたことであっさり問題解決。……別にいいですけどね。万葉のあとに、また同じような親子の確執話を続けられても困りますし。

それにしても、百花のお母さんは日朝アニメで女子中学生役ですか。そんな無謀なキャスティングあり得るのかと一瞬思いましたが、そういえば堀江由衣(40)さんが今普通に日朝アニメで女子中学生役をやっていたんでした(笑)

どちらの問題も、結局千歳がまったく絡まない状態で解決してしまったのは複雑。感動路線で行くにしても、せめてそこに主人公の千歳を絡ませてくれよと言いたいです。空気の読めない千歳が間に入り、親と娘の仲を取り持って、お互い素直になれるきっかけを作るとかでも良かったじゃないですか。

この8話はやっぱり不必要な回でした。視聴者もバカじゃないんですから、「お父さんは娘のことを心配していただけで、ちゃんと応援してくれているんだな」って7話の時点で想像できていたはず。それなのに、「お父さんは娘のことを心配していただけで、ちゃんと応援してくれていたんですよ!」という8話を見せられたって、「そうっすね」以外に返す言葉がありませんって。わざわざそこを掘り下げてもう1話続けてしまったのは、完全なる蛇足というか野暮ってもんでしょう。

★今週のねぼすけ千歳★


てっきり“主役は遅れてやってくる”パターンだと思っていたのに、結局寝坊したまま山形行きがキャンセルになって出番なし。いない方がスムーズに問題が可決してしまって尚切ない。完全に千歳はいらない子になっていますもん…。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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