ガーリッシュナンバー第4話「イケイケ千歳とゆかいな仲間たち」雑感

最速上映会なのに肝心の1話がまだ完成しておらず、やむなく既報のPVを織り交ぜた詐欺1話でお茶を濁す最悪の門出。訓練されたオタクも、さすがに看板に偽りありのクソイベントには不満を募らせる。この怒気を帯びた重たい空気の中で、自ら率先して場を盛り上げたのが千歳でした。

千歳の先導で次第にファンたちもノリ始め、未完成1話への怒りもどこへやら。ベテラン声優でさえたじろいでしまいそうなこの窮地を、新人でありながら1人で状況を一変させた千歳、有能。イベントでこれだけ使い勝手の良い声優なら、きっとこの先もご飯食べていけるはず。

映像が尺足らずだった煽りで、ミニライブで歌う曲を急遽テレビサイズからフルサイズに変更させられても、千歳は動じることなく対応できるのだからすごい。前日猛練習して完璧に仕上げてきたからこその自信で、要求通り見事にフルバージョンを歌い上げてしまう。災いの種となると思われた政治的キャスティングのド新人声優がこんなに活躍してしまうと、九頭プロデューサーは本当に見る目あったと評価されそうなのがちょっと癪ですね(笑)

しかし、目を覆うほどの低クォリティだった作品の方はさすがに誤魔化しきれず、TV放映直後から非難囂々。主演声優として、さぞかしこの悪評には心を痛めているだろうと思いきや、作品の評価などには目もくれず、己のTwitterのフォロワー数推移をチェックしている肝の太さ(笑) 得意のエゴサーチで、自分への賞賛意見だけを拾ってニヤニヤ。75,000フォロワーの有名声優と、4,500フォロワーの自分が「四捨五入すれば実質並んだ」と言い切れるポジティブさは見習いたい!

千歳のイメージからすると、SNSなんてやる気のない適当な発言か、炎上不可避の危うい放言を繰り返していそうなんですけど、意外や意外、ツイートはすごく真面目で大人な内容。ファンからのツイートにもこまめにリプライを返す律儀さで、本心かどうかはともかく、「ファンは大事だから」と弁えている彼女は実にプロ意識が高い。

千歳をクズキャラとして色づけしていくなら、本来もっと無能さをアピールすべきとは思います。クズをクズだと叩いてすっきりしたい大衆にとって、クズはとことんクズでなくては都合が悪い。千歳はクズキャラの名目でありながら、有能さや努力家の一面も見せますので、クズとしては弄りにくい部分があるんですよね。そういう意味では、千歳のキャラはやや中途半端だと言えなくもありません。

アニメとしても、徹底的に彼女をクズ人間のトラブルメイカーとして描いた方が盛り上がったでしょう。でも個人的には、クズというレッテルに引きずられたステレオタイプで描くよりは、千歳のような一面的には切り取れないキャラの方がいいです。“クズのようで実はしっかり者。でも、性根はやっぱりクズ”ぐらいが一番リアリティあると思いますし(笑)

★今週のイケイケ千歳★


登場人物の服装が一切替わらないのは第1話から気になっていましたが、敢えて不満を噤んできました。しかし、イベントのミニライブでさえ普段着のままだったのは、さすがにキレそう…。女の娘の可愛さを前面に押し出すべき作品において、女子のファッションに無頓着である理由と意味がわかりません。大して可愛くもない目玉焼きのスウェットを、毎日毎日着回している千歳が不憫すぎますよ。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. こんばんは。

    私もイベント時の服装は「ええ~ッ!?」て思いました。
    てゆうかここまで通してホントにバリエーション少なくない?て感じましたし。現代劇のくせに。
    キャラの服装に不満て、魅力的なヒロインて設定の女子の格好がとてもダサいって感じた「と〇メモ」以来なんですけどね(笑)

    私は原作には触れていないんですけど千歳のキャラは、なんか描きたいビジョンがなんとなく見える分ズレてる気がするというか、上手く行っていない感じがしますよね。
    ホントは利害とか損得とかにすげえビンカンなゲスい娘で、とにかく楽することを目指すんだけど結果努力しちゃって、兄ちゃんから「最初からちゃんとすればいいのに...」て微笑ましく見守られるような感じにしたいのに、なんだかとてもバランスが悪い、というか。
    なんすかねえ、クズなりの筋が通ってる感がない?とか...。
    きっとこの場合、デレマスの小さい娘(杏でしたっけ?)みたいなのが正解なのかな?て思いました。

    4話まで見てみて、比較するのはお門違いと分かってはいるのですが、アニメ業界モノってことでどうしても「SHIROBAKO」と比較してしまって不満点が気になってつらいっす。

    「それが声優!」は素直に楽しめたんですけどね。

    • ときメモって! 古いですね!(笑) 私が私服ダサイゲームの代表格としてすぐに連想するのは「つよきす」かな~(古い)。

      まぁでも、ギャルゲー・エロゲのヒロインの私服の可愛くなさはホントどうにかしてほしいですよね。何度私服姿を見てガッカリさせられたことか。デートだっていうのに部屋着で来るような女からちっとも愛を感じないですよ。頼むから、少しオシャレして来てくれよと!

      >クズなりの筋が通ってる感がない
      千歳は、本来夢と希望を持って(甘い見通しでしたが)声優業界に飛び込んでいますが、いざ声優になってみると思い描いていた理想と全然違っていたからやさぐれている状態。ゆえに、努力家な部分と怠惰な部分が点在しているのは、私としては自然だと思います。

      しかし、アニメは原作と違って、初期の“声優への失望感”がかなり飛ばされていたんで、千歳のキャラがしっかりアニメ視聴者に伝わっていないんじゃないかと。ただやる気のないクズという印象で見ていると、中途半端に努力して有能さを見せてくるところにブレを感じてもしょうがないですよね。

      >「SHIROBAKO」と比較してしまって不満点が気になってつらい
      SHIROBAKOは神アニメすぎたので、比較してしまってはダメです…。でも、SHIROBAKOと比較されないためにも、ガーリッシュナンバーはアニメ製作現場を掘り下げるんじゃなくて、声優に絞って掘り下げてほしいなぁ。