Free! -Eternal Summer-第9話「失速のフォーミング!」雑感

今回で主人公遙のことは見限りました。もうどうでもいいです。元々好感も共感も持てない主人公でしたが、こんなにも浅はかで情けなくてダサイ奴だとは思いませんでした。完全に見損ないました。もう彼に一切の愛着が沸くことはないでしょう。さようなら。

県予選を突破し、地方大会へと駒を進めた岩鳶高校水泳部一行。大きな舞台で注目度は自然と高まり、有望選手目当てにスカウトが大挙押し寄せ、卒業後の進路の話題でかまびすしい。そういった周囲の雑音に煩わしさを感じながら本番を迎えた遙は、試合で普段通りの自分の泳ぎができず、競技途中で突然泳ぐのをやめてしまう

大事な試合で無気力に棄権したことに怒りを滲ませながら詰め寄る凛。しかし、遙は記録や将来や夢のために泳ぎたいのではなく、ただ自分自身と仲間のために泳ぎたいんだと真っ向から反論。…未だにそんなことを抜かしている遙に、私は大変失望しました。

「記録や将来のことはどうでもいい」「自分自身と仲間のために泳ぎたい」とは一見立派なことを宣っているようにも感じますが、要するに目の前の試練から逃げているだけ。誰だって社会に縛られることなく、自由を謳歌しながら生きていたいのは当たり前ですけど、そのための努力を放棄している遙の言葉に、一体どんな感銘を受ければいいというのでしょうか?

そもそもそんな価値観の持ち主であれば、最初から大会に出場しないで欲しいですよ。ここはみんなが記録を競い合って真剣に勝負している場なんです。記録に頓着せずただ自分勝手に泳ぎたいだけなら、どうぞ近場の市民プールで遊んでいてくださいな。真面目に水泳やっている人たちの迷惑ですから。

どんなご大層な信条を掲げようとも、スポーツの世界では一生懸命やれない奴が一番ダサイ。真剣に取り組めない奴が一番ダサイ。結果を出さず、そのための努力もしない人間が、「俺自身と仲間のために泳いでいるんだ!」と鼻息を荒くしたところでただただダサイ。

大体、本当に自分と仲間のためだけに泳いでいるのなら、周囲の目なんか気にせず、いつも通り泳ぎ切れたはずでしょうに。スカウトなんか興味ないと嘯きながら、前夜はスカウトのことが夢にまで出てきて、試合では意識しすぎるがあまり途中で泳げなくなる始末。結局、スカウトを最も過剰に意識していたのは遙自身だったというお笑い種

これが主人公の成長過程における一時的な落ち込みであるなら、まだ救いはあるんですよ。遙が己の過ちに気付き、今回の言動を反省して一回り大きく成長してくれれば。でも、本気で記録も将来も夢もどうでもいい、俺は仲間とただ泳いでいたいだけなんだという主人公なら、もう私とは根本的な考えの相違があります。今後も絶対に相容れません。

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  1. アニメ感想 14/08/28(木) Free! -Eternal Summer- #9、グラスリップ #9

    Free! -Eternal Summer- 第9話『失速のフォーミング!』今回は・・・ついに地方大会です。去年とは違って、周りの期待が凄いです。これはプレッシャーだな。てか、あの遥がプレッシャー …

  1. 見終わって、何となく大和さんがお怒りの回だと思いました(笑)
    天才設定のキャラってこういう面倒くさいとこありますね。

    スポーツものは昔から脳筋、単純バカが主人公っていうイメージがありますが、それは正しいのかも知れませんね。例えバカでも一生懸命やっているヤツは絶対に応援したくなりますし。

    Free!は好きなんだけど、少し懸命さが足りないのが不満です。全国優勝を目指すアニメで無いのは承知ですが、地方大会というステップに進み、多くの人が記録を残そうと必死になるのが当然の中、遥の態度は甘いと言われても仕方ないかもしれないですね。

    • 自分の書いた感想を改めて読み直してみると、ちょっと感情的に言い過ぎた感はあるので少し反省しています(少しね)。

      でも、スポーツの世界で弱者は強者を引き立てる役割になれますが、無気力な者は頑張っている人間にも迷惑がかかる不要な存在。どんなに無様な結果に終わってもいいですから、どうか真剣さだけは持ち続けてください。

      >天才設定のキャラってこういう面倒くさいとこあります
      遙の天才設定と言われても、別に大した結果を残したわけでもなく、全然凄みを見せてもらったことがないですから、あんまりピンと来ないんですよねー。本物の天才であれば、多少面倒臭い性格であっても、ここまで忌避することはなかったでしょうが…。

      >多くの人が記録を残そうと必死になるのが当然の中、遥の態度は甘い
      冒頭シーンで引き継ぎの練習を必死に頑張っていたり、スポ根熱の高まりを徐々に感じていたのに、本番でこんなちゃぶ台をひっくり返すような無気力試合を見せられたから、余計腹が立っちゃって。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。