Free!第12話「遥かなるフリー!」雑感+総括

泳ぎがフリーならば、恋愛もジェンダーフリーであることを見せ付けてくれたFree!もいよいよ最終回。「どうせ最後はリレーで凛にリベンジ決めて終わりだろ?」と思い込んでいたら、直前になって凛がリレーメンバーから外れるという予想外の展開。果たして、ここからどんなラストを迎えるのか?

昨晩、大物ぶって怜に宣戦布告を叩きつけておきながら、自分はリレーのメンバーに入っておらず大恥かいた凛は、個人種目でもビリに終わるという目も当てられない結果。挙げ句、ふて腐れて「もう僕水泳やめるぅぅ」とまた駄々を捏ねては姿を眩ませる始末。

リレーの開始時間が刻一刻と迫る中、自暴自棄になっていた凛を必死に励まそうとする遙。己の不甲斐なさから聞く耳を持とうとしなかった凛でしたが、やがて大粒の涙を流しながら素直な心中を吐露。はい、デレ一丁入りましたー

「凛、来い! 今度は俺が見せてやる。見たことのない景色を!」

乙女化した凛にイケメン化した遙が手を差し伸べると、何やら伝説の樹的な場所でいい雰囲気に(笑) これは2人が永遠に幸せになれるフラグ!!

まさかこのまま試合を棄権して、「試合より仲間の方が大事なんだ!」というおぞましいオチになるんじゃないかと心配していましたが、ちゃんと時間には間に合って試合参加したのでホッ。

長身がうねるバサロが美しい真琴のバック。

機械的なストロークで水を掻き分ける渚のブレ。

順調にリレーが続いていく中で、次にバトンを受け取るのは怜……ではなく、なんとそこに立っていたのは凛! 鮫柄高校に所属していながら替え玉としてリレーに混ざるという前代未聞の暴挙に私もひっくり返りました!!

最後は遙がフリーでしっかり引き継ぎ、小学生時代に一度だけ組んだ想い出のリレーが再び復活。「一緒にまた泳ぎたい」という遙と凛の願いがよもやこういったカタチで叶えられるとは

見事1位でフィニッシュを遂げ、抱き合いながら喜ぶメンバーたち。無論、不正行為として順位は取り消しになりましたが、わだかまりの解けたかつての仲間たちはとても満足そう。

個人的には、スポーツ選手でありながら不正行為で試合を冒涜したことは許しがたいのですが、まりんちゃん先生も仰っていたように、無茶と無謀は若者の特権。啀み合っていた相手と最後共闘する展開は痺れましたし、単純に凛との勝負で決着を付けるラストよりは意外性があって面白かったので、今回は大目に見ましょう!

偉大なのは、元カレの執着を断ち切らせるため、かつての仲間たちの絆を取り戻させるため、敢えて不正行為に荷担してまで凛に出番を譲ってやった怜の器のでかさ。振り返ってみれば、この作品の主人公は怜だったように思う。水泳未経験者でありながら必死の練習で成長を遂げ、1人部外者という微妙な立場でありながら、かつての仲間4人の絆を取り戻させるために尽力した。怜はFree!の誰よりも主人公していましたよ。

総括

笑いあり感動あり友情(ホモ)あり、全体的にはとても面白いアニメでした。ただ、私が最も目当てにしていたスポ根要素がついぞ見られなかったのは残念。せっかく京アニ渾身の作画で最高の水泳シーンを披露できていたのに、作中でまともな真剣勝負の舞台が1つも用意されていないなんて…。

でも、しっかりしたスポ根アニメをやろうとしたら1クールじゃ絶対尺が足りないので、こんなもんかもしれません。今回の第1期で遙は少なからず試合に対して前向きになれましたし、凛も過去の因縁を断ち切って、水泳だけに集中できるようになった。本格的なスポ根が始まるのは、むしろこれからですよね。

そのためには、是非とも2期を実現させて欲しい。2期で今度こそ真剣に部活アニメをやれば、1期でやってきたことはとても意義あるものになるでしょう。最後はsee you next summer…の文言で終わっていましたので、続編は余程のことが起きない限りあるものだと信じていますが…。

それから怜の救済も忘れずにね。最後、怜が一歩身を引くことによって一応の大団円となりましたが、このまま終わってしまっては怜が不憫すぎます! 是非、来夏の2期では遙・真琴・渚・怜という“正規のメンバー”で、“ルールに則った上”で、“真剣な勝負”を見せて欲しい!!

男なんて何事も真剣にやっているときの姿が一番カッコイイものです。あざといホモ要素なんかわざわざ盛り込まなくても、イケメン男子たちが真剣に水泳に打ち込んでいる姿を見せてやれば、それで腐女子ファンたちも充分満足だと思うんですけどね~。ホモ妄想はどうせ本人たちが勝手にやるんですから(笑)

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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