Fate/Zero総括&名場面ランキング

総括

虚淵玄の描く濃密なシナリオが、劇場版に迫る超絶クォリティで彩られ、近年稀に見る傑作アニメに仕上がっていたかと思います。大好きな作品をこれだけ高次元でアニメ化してくれたのは感無量。

Fate/Zeroは言わずと知れたFate/stay nightの二次創作ですが、ぶっちゃけ私はオリジナルよりもこっち(Zero)の方が好き。stay nightはレビューで100点満点を付けた程の名作ですし、今でもその輝きは色褪せていませんが、Zeroは更にその高みにある名作だと感じています。

それはZeroの方がバトルロイヤルである聖杯戦争の本質を表現できていたから。次々に現れる新たなマスター&サーヴァントを順々に倒していく、いわばRPG的な性質の作品であったstay nightに対し、先に各陣営のマスター&サーヴァントを紹介した上で、それぞれの思惑と動向を具に描いたZeroはSLG的。ゲームジャンルとして後者が好きな私なので、Zeroの方が“性に合っていた”ともいえますね。

Zeroは登場人物の平均年齢が高いこともあって、それぞれが背負っているものの重み、ドラマ性の深さにも分がありました。戦い方は実に機知に富んでおり、その駆け引きの妙は醍醐味。サーヴァント同士のバトルは結局宝具が強いもの勝ちみたいなところがありますが、マスター同士だと勝つために様々な手段を用いた知略戦となるから面白いんです。

Fateという世界観、0から1を作り上げた奈須きのこさんはやっぱり偉大ですが、1から10に昇華させた虚淵さんも偉大。stay nightにおける幾つかの設定は、物語を創作する上での枷であったはずなのに、そこを上手く取り入れて逆に利用してしまうところは感心しきり。特に“切嗣とセイバーの間に会話はなかった”という縛りこそ、Fate/Zeroを唯一無二の名作へと押し上げる秀逸なドラマツルギーになり得たのではないかと。

だって、心を通わせるのが当然であるはずの主人公チームが、「最後まで解り合えなかった」なんて斬新すぎるシナリオですよ。

★好きなマスターベスト4★

第4次聖杯戦争の好きなマスターです。ちなみにサーヴァントはライダー・セイバー・ランサー・アーチャーの順

1 衛宮切嗣
文句なし。あらゆる作品の中で一番好きな主人公かも。ルックスも性格も最高。感想ではいつも切嗣切嗣しつこくてごめんなさい。

2 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
いけ好かない高慢なエリートキャラでありつつも、フィアンセに寄せる一途な愛が素敵。せめて恋では報われて欲しい。

3 ウェイバー・ベルベット
Fate/Zeroの主人公兼ヒロイン。ライダーの薫陶を受け、いつしか立派な男に育っていくウェイバーの成長過程は良かった。

4 間桐雁夜
すっかりロリコン扱いのオジサンですが、本当に愛しているのは葵さん。桜のためというより、葵さんの幸せのために戦う悲劇の男なんですよ。

★Fate/Zero名場面ベスト4★

印象深い名場面集。ただし、切嗣絡みのイベントは除いております

1 王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
あまりの凄まじさに全身鳥肌。無限の剣製に並ぶほどの興奮。仲間との絆が宝具だなんて美しい…。

2 ライダーの最期
全身ハリネズミになりながら、果敢にギルガメッシュに立ち向かった最期の散り様は涙なしでは見られません。

3 キャスター討伐
セイバーさん唯一(?)の活躍シーン。大出力のエクスカリバーで敵を葬り去ったのは単純にスカッとしました。

4 V-MAXによる犯人追跡
バイクにまたがり闇夜を切り裂いて疾走するセイバーの勇ましさ! これで誤認逮捕じゃなかったらねぇ…(笑)

★切嗣名場面ベスト4★

私が愛してやまない切嗣が見せた活躍シーン。主に鬼畜シーンです

1 ケイネス謀殺
卑劣・下劣・愚劣の三拍子揃った鬼畜の所行。作中最もショッキングなシーンであり、私の記憶に深く刻まれた切嗣のハイライト。

2 ホテル爆破
ケイネス自慢の魔術工房をホテルごと木端微塵。この犯行を皮切りに、切嗣がこれまでの常識が通じない主人公であることをハッキリ自覚しました。

3 綺礼との決着
ライバル綺礼と繰り広げたギリギリの死闘。サーヴァントの戦いに劣らぬ迫力。「time alter」で加速していく切嗣は格好良すぎ!

4 士郎救出
この表情から切嗣の万感の思いが伝わってきます。ただただ感動。

★Fate/Zero名台詞ベスト4★

Fate/Zeroの名言集。私のキャラ贔屓が如実に表れていますが

1 切嗣「悪いがそれはできない契約だ」
殺してくれと哀願するケイネスに言い放った、非情では済まされない人でなしの一言。切嗣マジ最低だわ…。大好き!

2 ライダー「胸を張って堂々と余に比類せよ」
溢れる王としての威厳と仁愛。最高に傲岸で、最高に優しい言葉です。

3 切嗣「僕がこの冬木で流す血を、人類最後の流血にしてみせる。そのために、たとえこの世全ての悪を担うことになろうとも」
絶望し続けた男の不退転の覚悟。愚かだ幼稚だと笑うのは簡単ですが、私はその哀愁を帯びた強い信念に引き込まれる。

4 ライダー「この芥子粒に劣る身をもってて、いつか世界を凌駕せんと大望を懐く。この胸の高鳴り……これこそが征服王たる心臓の鼓動よ」
とにかく器がでかいです。総身カリスマともいえるライダーのキャラクター性を端的に表現している名言。

★ヒロインの表情ベスト4★

若干影薄めだった女性陣ですが、私の心を高鳴らせてくれるヒロインは大勢いました

1 葵さん
ふはっ…、はぁぁぁん!

2 ソラウさん
いっ、いいぃぃぃっ!!

3 アイリさん
うあ…ああぁ…!

4 桜さん
お、うおお…。

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. レビューお疲れ様でした~。
    ニコニコ動画配信分を無料期間のギリギリで観たので、
    時期アニメの話題に移ってる今の書き込みになってしまいました……。

    原作にボリュームがある分カットされて残念なセリフがあるとか、
    1期の最後の方の作画がバテてたという問題点もありましたが、
    全体的に満足できるアニメ化でした。

    いや~、虚淵さんのドSっぷりには脱帽です(笑)!!
    ケイネスとナタリアの最期のシーンは原作でも知っていても、また衝撃を受けました。
    「ここまでやるか!虚淵さんっ!!」と。

    登場人物はクセがありすぎる……もとい鬼畜がウヨウヨしてるのに、
    皆どこかしら魅力があるのが素晴らしい。
    ただ遠坂時臣だけはもうちょっと見せ場がほしかったなぁ。

    毎週画像と読みやすい文章のレビュー楽しかったです。
    今期は『人類は衰退しました』を観ていますので、
    レビュー楽しみにしています。

    最後に
    >若干影薄めだった女性陣ですが、私の心を高鳴らせてくれるヒロインは大勢いました
    浅生さんのドMっぷりには脱帽です(笑)!!

  2.  アゴストさん
    坂道のアポロンの方が壮大なカット地獄でしたので、Fate/Zeroは全然許容範囲。名場面はちゃんと外してなかったですし、第2期に入ってからはほとんど不満なしでした。

    しかし、2期の主要キャストの死にっぷりは凄まじかったですね~。
    14話 龍之介
    15話 ジル・ド・レェ
    16話 ディルムッド、ケイネス、ソラウ
    17話 時臣
    18話 シャーレイ
    19話 ナタリア
    20話 舞弥
    21話 葵(存命)
    22話 アイリスフィール
    23話 イスカンダル
    24話 ランスロット、綺礼(存命)
    25話 雁夜、切嗣

    毎週、誰か死人が出るんだもんなー。しかもほとんど切嗣絡み。切嗣殺しすぎ(笑) ケイネスとナタリアはホント不憫な人たちですよ。

    >遠坂時臣だけはもうちょっと見せ場がほしかった
    能力的にも屈指のマスターだっただけに、1つぐらいは何か見せ場が欲しかったところですね。

    しかし、CVの速水奨さんってどんだけ色気ある声してるんだか…。有り余るダンディは罪の域。トークセッションを聞くと、普段からこんな優雅な声なのがびびります。

    >浅生さんのドMっぷりには脱帽
    そこは軽蔑して!!