Fate/Zero第24話「最後の令呪」雑感

聖杯戦争準決勝Bブロック。Aブロックでギルガメッシュが一足先に決勝進出を決めた裏で、セイバーとバーサーカーによる白熱の消化試合が行われていた!!

試合展開は一方的。かつての部下に嫌われていた事実を知り戦意喪失のセイバーさんは、攻撃を防いで致命傷を避けることで精一杯。ところが、途中でマスターの雁夜が先に力尽きてしまい、魔力供給源を失ったバーサーカーは燃費の悪さから数十秒も持たずに活動限界。幕切れは、燃料切れというあっけない決着だったのでした。

「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、貴方自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」
「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」

本当はランスロットに死に際にこんな会話のやりとりがあったんですけどね。このやりとりがあったからこそ、セイバーは是が非でも聖杯を手に入れる決意を固くしたんですが、アニメだとセイバーの聖杯に対する執着が伝わりにくいのが残念。

些か拍子抜け気味だったセイバーVSバーサーカーに比べ、衛宮切嗣と言峰綺礼のライバル対決は大興奮! とにかく戦闘シーンの一挙手一投足がカッコイイ! というか、切嗣が超カッコイイ! 作画も演出もカメラワークも真に迫る迫力で、心躍りまくり!

「Time alter──double accel!」

固有時制御で綺礼の連環腿をギリギリで躱した切嗣に痺れるぅぅ~。

しかし、次に放たれた衝捶の一撃で胸郭を破壊された切嗣はあっけなく死亡。……と思いきや、今度はアヴァロンの奇跡の治癒能力のおかげで一命を取り留めた。慮外の命拾いで得たこの好機をすかさず利用し、死んだふりからお得意の奇襲攻撃!

キャレコの弾丸を撃ち尽くすや否やすかさず左手の銃を投げ捨て、握った弾丸をコンテンダーの薬室に装填すると、照準を合わせて敵を狙い撃つ。超速で行われた鮮やかな一連の動作に惚れ惚れ!

更に切嗣は、アヴァロンの回復力が自傷行為にまで及ぶことを察知すると、迷わず身体に極限の負荷がかかる固有時制御を三倍速・四倍速と加速させる。つまり、あとで仙豆で回復するから無理して界王拳4倍まで使ってやろうって作戦ですね!

激化する死闘は、聖杯より漏れ出た「泥」を全身に被ってしまう思わぬアクシデントによって遮られてしまうことに…。

そこで見知ったのは聖杯の真実。切嗣は聖杯の奇跡で恒久平和の「方法」を望んだのに、聖杯が叶えるのは「手段」でしかなかった。切嗣の多数を救うために少数を切り捨てる「手段」は、救われる人数より犠牲者の数の方が増えてしまう合成の誤謬(ごびゅう)。人類の争いの根絶は、人類の根絶に等しく、最後はたった2人の家族しか残らないという残酷な現実だったのです。

よって、多くの犠牲の末に勝ち得るはずだった聖杯を切嗣は拒んだ。自分の家族と60億の人類を秤にかけ、切嗣は家族を手にかけた。呪詛の言葉で罵られながらも、最愛の妻を絞殺せしめた切嗣。ああ、なんというやりきれない結末なのでしょうか…。

セイバーとアーチャーによる聖杯戦争決勝戦。激しい鍔迫り合いの熾烈なラストバトルを想像していたら、どういうわけかアーチャーが愛の告白をしていました

「セイバーよ……妄執に堕ち、地に這ってなお、お前という女は美しい」
「剣を棄て、我が妻となれ」

「はい」を選ぶまで延々質疑応答が続くドラクエ式プロポーズにセイバーさんの怒りはMAX。エクスカリバーでぶちのめしてやりたいのは山々なれど、位置的に優勝トロフィー(聖杯)まで巻き添えになっちゃいそうだからできません。ぐぬぬ。

そんな窮地に颯爽と登場したのは我らが切嗣! 超ムカつく奴だけど、彼の令呪をもってすればなんとかギルガメッシュに対抗できる! 藁をも掴む思いですがるセイバーさんは、どんな過酷な命令であろうと喜んで従うつもりでいたのに、まさかの「聖杯を破壊せよ」。……セイバーと切嗣は最後までわかり合えない2人なのね(笑)

Zeroの結末はstay/nightをプレイしている時点で既に知っていました。第4次聖杯戦争の勝者も、切嗣とセイバーの願いが成就されないことも。だけど、わかっていた上でも、覚悟していた上でも、やっぱりこの結末は辛い…。みんなが報われなさすぎて辛過ぎますよ。

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