Fate/Zero第22話「この世全ての悪」雑感

誰が何と言おうと今週の主役はウェイバー。涙なしでは視聴できない感動回でした。私は最初のお爺さんとの話で既にうるうる来ていましたんで。騙していたつもりが、実は向こうは全部知っていて騙されているフリをしているだけだった……というオチにすごく弱いんですよ。

そして、ライダーとのやりとりで見せた美しい絆。功名心に早るウェイバーは、自分の能力と関係なくサーヴァントの力だけで聖杯戦争を勝ち進めてしまうことに忸怩たる思いがあり、イスカンダルという偉大な覇王の傍らで自分の矮小さをずっと痛感させられていたのです。

そんなウェイバーにとって決定打となったのは、セイバーとの戦いにおいて自身が足手まといになってしまったこと。ここはアニメで説明が省かれていましたが、先週のエクスカリバーとヴィア・エクスプグナティオの宝具対決でライダーが後れを取ってしまったのは、ライダーがギリギリのところでウェイバーの身を案じて離脱を選択したからなんですよ。

もし、あのときライダーが余念なく全力で戦えていれば結果は逆だったかもしれない。マスターとして助力できないどころか、足枷になっている自分がどうしても許せなかった。だから、残していた3つの令呪を次々と空費させ、自らマスター権を放棄したのです。これはウェイバーなりの最後の意地であり、思いやりだったんですね…。

しかし、ライダーはそんな葛藤などまるで意に介する素振りなく、令呪というよすがを失ったウェイバーをいつものように戦場へ連れ立とうとする。

「マスターじゃないにせよ、余の朋友であることに違いはあるまい」

この温かい言葉に涙腺が決壊したように泣きじゃくるウェイバー。大切な令呪をただの叱咤激励・必勝祈願に費やしたウェイバーも格好良かったですけど、そんなウェイバーを朋友と認めて轡を並べるライダーは言葉にならないほど格好良すぎる…!

「貴様は今日まで、余と同じ敵に立ち向かってきた男ではないか。ならば、朋友だ」
「胸を張って堂々と余に比類せよ」

ここでの「比類」って言葉は究極に美しいと思う。自己顕示に満ちた尊大なまでの自信と、それに肩を並べる存在であるとの最大級の賛辞。こんなにも傲岸で、こんなにも優しい言葉が他にあるでしょうか。まさにイスカンダルならではの最高のセリフだと思いますね。この2人、本当に大好きだぁぁ!

まったく、ライダー&ウェイバーのコンビ愛はこんなにも美しいというのに、一方のセイバー&切嗣組の仲の悪さと来たら…(笑)

アイリを失い、舞弥を失い、また孤独になってしまったと述懐する切嗣が、「そういえば、アレを頭数に入れていなかったな…」と素でセイバーさんの存在を忘れていたのがひどすぎる!!(笑) ていうか、誉れ高きアーサー王をアレ呼ばわりですかっ!

でも、セイバーさんも間が悪いことに「アイリを見つけられませんでした。ごめんなさい」って謝罪しに来るもんですから、余計無能っぷりが際立ちましたね~! これは“アレトリア”呼ばわりされてもしょうがないかも…。

ちなみに、切嗣がセイバーの報告に返事もせずにシカトした(いつものことですが)のは、アイリを発見できなかったことを怒っているのではなく、未だに意味のないアイリ捜索を続けているセイバーの行動に呆れているから。アイリの生存をあっさり諦観して、次の戦いに向けて淡々と準備を進める切嗣も切嗣ですけどね!

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