Fate/Zero第18話「遠い記憶」雑感

前触れなく突然舞台が様変わりし、何者か判然としない「ケリィ」という名の謎の少年が登場。先刻までのFateの世界とまるで関連性が見えない中、読者の戸惑いを余所にストーリーは進行していく。

小説はある段階になって、初めて「ケリィ」が「ケリィトゥグ」の発音の省略形、正しくは切嗣、衛宮切嗣の少年期であることが明らかになりました。この叙述トリックは巧みで感心させられたんですけど、アニメだとキャラデザの時点でケリィ=切嗣だとバレバレだから台無し。見た目で幼少期の切嗣だとわからないようにデザインして欲しかったなぁ。というか、凛もそうですけど、幼少期から髪型が一切変わっていないのはどうかと思う

原作では40ページに過ぎない幕間を2話に分割して放送する意味もわからない。切嗣好きとしては、切嗣の過去話を丁寧にやってくれることに不満があるわけじゃないんですけど、どうせ本編で割を食うのはわかっているんですから…。凛の冒険を長々とやったせいで、肝心の聖杯問答が削られたように。

そして、小説の内容を膨らませて引き延ばした割には情報量が少なくて、切嗣のシャーレイに対する初恋が見えてこず、切嗣が父矩賢を殺害した理由もわかりにくかった。どうにも中途半端なんですよねー。そのせいか、第18話はいつもより終わるのが10分ほど早かった印象。「あれ、もう終わり?」みたいな。

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  1. 回想シーンは大した量では無いのですが、説明書きや感情描写が少なくシーンとしてはかなりの量なので1回に収めるのは難しかろうと思っていました。
    2回に分ける歓迎ではあるので、切嗣のイデオロギーをきちんと作画して後で上手いカットシーンとして活用するとか有効に使って欲しいですね。
    評価の難しい回だとは思いますが、TYPE-MOONファンとしてコルネリウス・アルバを魔術協会側として友情出演させる実に気の利いたアレンジは最大評価ポイントです!どうせなら代行者側にバゼットあたりも…年齢的に無理?

  2. シャーレイの話に1話丸ごとはもったいない気がしますが、次回のナタリアの話は1話使ってじっくり見てみたいかも。そういう意味では、切嗣の回想に2話を費やした判断は理解できるかな。

    切嗣の性格が捻くれまくった理由が明かされる重要なエピソードですから、丁寧にやってもらうこと自体に何の不満はないのですけど、やはり他に影響が出てしまいそうなのが心配で。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。