Fate/Zero第7話「魔境の森」雑感

垣間見せた切嗣の本性と、戦士としての切嗣の活躍。切嗣回ともいえる今回のエピソードは、衛宮切嗣をこよなく愛する私にとって、まさに至福の神回!! この高鳴る胸の鼓動を抑えるためにも、今回の感想は長文で書き殴ります!!

衛宮切嗣は暗殺者だ。英雄でも、武人でもない。五分の生死を賭けて競い合う、そんな勇気や誇りとは無縁の臆病者だ。故に慎重に、的確に、最低限のリスクで勝利と生存を勝ち取ることだけを狙う。狩人にとって最大の悪夢とは、狩られる側に立たされることなのだ。

これは原作小説からの抄録ですが、自分の中で切嗣の印象がガラリと変わった瞬間です。私はこれまで切嗣を人間離れしたスーパーヴィランだと錯覚していました。死すら厭わない怖い物知らずで、血も涙もない筋金入りの冷血漢であると。

でも違う。かつてはそうであっても、切嗣は家族という守るべき存在を手にしたことで、喪うことに誰よりも怯える男になってしまった。臆病者の弱虫であるからこそ、どこまでも用意周到になり、手段を選ばぬ卑劣さで外敵を駆逐せんとする。衛宮切嗣の“外道さ”は、“弱さ”に裏打ちされたものだったんですね…。

ただ、この辺の心理描写が一切省かれているアニメでは、何故突然弱音を吐露し始めたのか、その真意が理解されなかったかもしれないです。ここは回想シーンやアイリのモノローグを交えながらちゃんと説明して欲しかったな。そこだけが心残り。

ホテル爆破と共に葬り去ったはずのケイネスは生きていた。地上150mの自由落下から身を守ったのはケイネスの魔術礼装・月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)。攻撃と防御両面に長けた水銀の塊は自動索敵まで行ってくれる優れもので、さすが最強マスターといえる貫禄を見せてくれます。

切嗣はトラップや銃器で必死に応戦するも、月霊髄液の前では無力。逆に、牙を剥き襲いかかってくる月霊髄液に押し潰されそうになるが、固有時制御で自身の運動性能を倍速化させ、攻撃ごと相手を置き去りに!! 残像を残して素早く離脱したこのシーンは痺れるぅぅぅ~~!!! 切嗣はただ近代兵器に頼り切るのではなく、ちゃんと魔術の心得も持っていて、近代兵器と魔術をミックスして戦うスタンスがカッコイイんですよね~!

城外では、キャスターの宝具・螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)によって召喚された理外の生物相手に、手負いのセイバーが苦戦中。

それぞれの単体は概ね等身大。胴もなければ四肢もない、巨大なオニヒトデとでも形容するべき不定形の生物だった。無数の触手と基部と思しき部分には、鮫のように鋭利な刃を備えた環状の口腔がある。まったく未知の生物だったが、霊体や幻想種とも違う。おそらくは自然法則の異なる別次元に住まう生物なのだろう。

こちらも原作小説の一文。本来なら「タコみたいな敵」と一言で形容できる怪物も、セイバーがタコという生物を知らないがためにこれだけ回りくどい言い回しをしているのが面白い(笑) ちなみに、セイバーのタコ嫌いはこの醜悪な魔物がトラウマになっているため。その辺のエピソードはhollow ataraxiaを合わせてプレイするとより楽しめます。

セイバー絶体絶命の窮地を最高のタイミングで助勢に駆けつけたライダー兄貴はイケメン過ぎ。チャームの魔力抜きで惚れるわ~。でも、「これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代わる」ってセリフはカットすべきではなかったね。

本当はライダーのTシャツにもツッコミ入れたかったんですけど、感想が長くなりすぎたので省略! 今回語りたいこと多すぎなんで、2話に分けて欲しかったですよー!

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box Ⅰ

販売元:アニプレックス( 2012-03-07 )

定価:¥ 41,040 ( 中古価格 ¥ 7,230 より )

Amazon価格:¥ 18,900

時間:340 分

7 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL
  1. Fateに不満はないのですが、個人的にマスター同士の戦いは士郎vs葛木くらいで(言峰はちょっと人間じゃない)、サーヴァント同士の争いであるだけに殴り合いが殆ど。
    魔術師同士の戦いをもっと見たかったな。という欲求があったので、Zeroの切嗣vsケイネスは読んでいてとてもワクワクしましたね。
    モノローグや回想を多用せず表現するのは個人的に好きですが、コンテンダーはどう説明するんでしょうね。情報量の多い作品をここまで上手に切り抜けている感じがします。

  2. 初めまして~、なでしこやまと管理人の浅生です。

    私もまったくの同感というか、次回の感想で書こうと思っていたことをYXLIさんに全部書かれてしまった(笑) サーヴァント同士の超常バトルよりも、マスター(魔術師)同士の戦いの方が燃えるんで、その点でFate/Zeroは本家よりも好きなんです!

    そして、小説を読んでいる方なら恐らくみんな疑問に思うであろうこと、“起源弾”の説明をアニメでどうするのか。ここは上手い具合にモノローグで説明してくれなきゃ、切嗣の駆け引きのすごさが全然伝わらない。次回、ガッカリさせないで欲しい!

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。