Fate/stay night [Unlimited Blade Works]第12話「最後の選択」雑感+中間総括

凛とのデート回じゃあぁぁぁぁ!!! 遠坂凛というスペシャルのヒロインと出かける甘美な1日は、紛うことなくスペシャルな1日! 私はアーチャー×凛派であるとはいえ、こんなに楽しげに士郎君とデートして上機嫌な凛の姿を見ていると、やっぱり身悶えるほどに嬉しいものです!

新都で食事にショッピングを満喫する、初々しいカップル同士(+護衛)。メガネを試着してみせる遠坂凛や、照れる士郎君をからかって遊ぶ遠坂凛など、凛の魅力が余すことなくふんだんに出ていました。凛をこよなく愛する私は、ただただ恍惚に酔い痴れるばかり。

デートイベントで一番楽しみにしていたのがバッティングセンターのシーン。原作では暗転でさくっと飛ばされてしまったシーンですが、ufotableさんならちゃんとその様子を具(つぶさ)に描いてくれると信じていましたよ! 120km/hの速球を豪快にフルスイングで打ち返す凛が最高! ああ、ほんっっっと可愛すぎる!!

でも、正直ここはセイバーが全部持っていちゃいましたね(笑) 野球の「や」の字も知らないセイバーが、バットを剣のように振り回していたのには爆笑。その上、ヘルメットの穴からアホ毛が飛び出しているとか卑怯すぎ!!(笑) もう~! こんなの笑うしかないじゃないですか! ウケ狙いがまんまとツボにはまってしまって悔しい!

バッティングセンターで良い汗かいたあとは、3人仲良く公園の芝生でランチ。「口にケチャップついてるわよー」「や、やめろよー。自分で取るよー」という日本古来受け継がれてきた伝統ある恋人同士のイチャコラ作法を準じる士郎君と凛。この見ていてイラッとする……もとい、微笑ましいバカップルな感じが大好きですよ~。

笑えたのは、2人が甘いラブコメしている間も、我関せずで黙々とサンドウィッチを頬張っていたセイバーさん(笑) やっぱデートにセイバー連れてきちゃダメだわ! もうセイバーの行動がイチイチ気になってしょうがないですもん!

そんな両手に花で勝ち組人生まっしぐらの士郎君でしたが、禍福は糾(あざな)える縄の如し。デートの帰り道、突然バスが洪水に巻き込まれて横転したかと思えば、そこは竜牙兵に囲まれたキャスターの結界の中だった。

結界内に閉じ込めただけでなく、卑劣にも藤ねぇを人質にとり、自分に従うよう要求してくるキャスター。「藤ねぇならまぁいいか」的な感覚が視聴者にあったかもしれませんが、士郎君にとっては掛け替えのない女性。藤ねぇを助けるべく、最後の令呪を使ってまでセイバーの戦闘行為を止めさせると、その隙にキャスターは「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」をセイバーのない胸に突き刺す。

ルールブレイカーとは、魔術によるあらゆる契約を破戒してしまう宝具。これによって強制的にセイバーとの契約を解除させられた士郎君は、キャスターにセイバーを寝取られてしまうことに。デートイベントで幸せいっぱいだったのが、急転直下で不幸のどん底状態。幸せな余韻に浸るためにも、やっぱり凛のデート回とキャスター襲来回は、分けて欲しかったなぁ…。

キャスターの手に落ちてしまったセイバーは、典型的「くっ…! 私はお前なんかに屈しない…!」の女騎士陥落シチュエーションですけど、相手が醜いオークではなく、エルフ耳の若奥様(予定)だったのは不幸中の幸いだったと言えるでしょうか。まぁ、どの道セイバーはこのあと辱めを受けることになりますけどね!

命からがら遠坂邸まで撤退してきた一行。重傷の士郎君を休ませている間、凛はアーチャーと善後策を講ずるために作戦会議。アーチャーの性格に踏み込んで見透かしてくる凛と、それを皮肉で返すアーチャー。この2人の関係はやっぱりいい。士郎君と凛とのデートと同じぐらい、このアーチャーと凛とのやりとりにニヤニヤしていました

「女という歳か、君は。まず色香が足りない。優雅さも不足だ。おまけに───ああ、これが致命的なのだが、とにかく可愛さが判りづらい」

異議あり! どう考えても色香ありまくりでしょ! こんなコケティッシュな高校生、どこにもいませんよ! 可愛さだってわかりやすすぎて、あざといほどですし! まぁ、優雅さに関してはコメントを差し控えますが…!

キャスター討伐に向かうべく、ビルの屋上からアーチャーと共に夜の空へと身を踊らせた凛。このシーンはFate/stay night屈指の印象的なシーンであり、私が凛のイベントスチルで最も好きな場面でもありますね。バックには原作主題歌「THIS ILLUSION」を流す粋な計らいで、よりこのシーンの美しさが増していました。

一方、つい先程まで美女2人を侍らしてこの世の春を満喫していたのに、今やどちらも自分の元から去って行ってしまった哀れな士郎君。二股がけの末路というか、ざまぁない話です(笑) 重傷を負い、セイバーを失い、凛の助けも失い、もはや何の力も持たなくなってしまった彼が、この先一体どんな活躍を見せてくれるのか? 本番はこれからです。

中間総括


さて、ここから3ヶ月のインターバルを挟んで、後半戦突入となります。個人的には、話を区切る場所としては多少不服があったというか、もう少し先へと話を進めて欲しかった思いがあります。ここで区切ると、前半部分の山場があまりに少なすぎましたし、後半に向けての引きが弱かったようにも感じますので。

分割2クールである以上、「今から後半が待ちきれない!」と思わせ、視聴者の興味を持続させることは絶対に必要。もうちょっと先に進めれば大きな山場があったんですから、そこで区切った方が良い意味でフラストレーションの残る終わり方になったと思うんですよね~。

Fate/stay nightの原作が元々好きな人は、今回のアニメに対してほとんど文句はないものだと思います。これだけのクォリティが維持されるのであれば、怒濤の後半戦に向けて、否が応でも期待感は高まるというもの。

ただ、どうしても気掛かりなのは原作を知らない新規客の動向。「Fate/Zeroから入った人はどう見ているんだろう?」と気になって仕方ないんですよ。TVサイズにしたとき、やっぱりFate/stay nightは蛇足が多く感じられるというか、エロゲ特有のノリが鼻につくのは否めず、Fate/Zeroと比較すると、緊張感の乏しさが目立っていたのは間違いないですから…。

私自身、stay nightよりZeroの方が好きな人間なんですが、それでも「stay nightは面白くない」と思われてしまうとショックを隠しきれません。ですから、前半で面白さがあまり見いだせなかった新規の皆さんにも、是非とも最後までFate/stay nightを見届けてほしいと願っています。ここから先、絶対に面白くなると保証しますから!

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  1. Fate/stay night第12話「最後の選択」感想

    士郎の自宅に一泊した凛。
    その翌朝、何の前触れもなく士郎をデートと称して街へと連れ出す。

    あまりに唐突な凛の行動に渋々ながらも同伴する士郎。
    凛に連れられて色々な場所…

  2. Fate/stay night 第12話(終) 『最後の選択』 前半:凛の可愛さに身悶え、後半:士郎の境遇に愕然。

    1時間スペシャル。大盤振る舞いっすなあ。まず寝起きの低血圧凛が可愛過ぎてヤバイ。そして畳み掛けるようにデート宣言。戸惑う士郎、嬉しいはずだけど心の準備がまるで出来ていな…

  1. 原作の奈須きのこさんもzero1巻で言ってましたが、zeroとstaynightはそもそもジャンルが違う作品なんですよね。聖杯戦争を行う冬木市といった舞台装置の中で物語を作る場合、必然的にボーイミーツガールかバトルロワイアルになる。staynightは前者を取り、zeroは後者を取ったと解説されていたのを覚えています。

    元々ジャンルというかベクトルが違う作品同士なので、zeroが好きでstaynightに入った人とstaynightが好きでzeroに入った人の間ではある種の溝が生まれるのはしかたのないことだとは思います。救いがいらないからこそ徹底的に登場人物を追い詰めることのできたzeroと違って、staynightは士郎が物語を丸く収めて救いをもたらす程度には余裕が必要なわけですし、どうしてもその分緊張感は無くなってしまうでしょう。

    話がつながっているだけでzeroとstaynightは別作品であるってぐらいのゆる~い感覚でzeroからの視聴者には見てもらいたいものですね。

    • ボーイミーツガールとバトルロワイアルの違いというのも当然大きいですが、Zeroとstay nightの最大の相違点は、小説とエロゲという媒体の違いだと私は見ています。

      小説のFate/Zeroは、読者が1巻で面白さを感じなければ、2巻以降は読まれません。ゆえに、序盤から見どころを設けて読者を惹き付ける工夫が必要で、それは序盤が面白くないと視聴を切られてしまうアニメと同じ。だから、アニメとは比較的相性の良い媒体だと言えます。

      一方、エロゲというのは一度買わせてしまえば、最後までプレイせざるを得ない事情(お金がもったいないから)もあり、序盤に無理して見どころを用意しなくていい。乱暴に言ってしまえば、エロゲは最後さえ盛り上がれば、それで名作扱いですからね。如何に最後を盛り上げるかが、エロゲにとって一番大事なこと。それが、アニメとの相性の悪さだと思います。

      エロゲのアニメ化が全体的に評価低いのは、こういう事情も大きいんじゃないかと。“最後になれば面白いと知っている原作ファン”しか楽しめないのがネックです。

  2. zeroのアニメに比べるとstay/nightのアニメは1話毎のまとまりが悪いですよね。zero監督のあおきえいさんは偉大でした。
    あと関係ないですけど、オープニングのセイバーと稽古し終わって大の字になってる士郎が、カメラ目線で微笑むところが毎回イラッとしていたんで、もう見なくていいと思うとほっとします。
    まあ今回はTHIS ILLUSIONが流れた段階で文句ないんですけど。欲を言えば歌唱力がとんでもない人の声で聞きたかったですね。大人の事情だろうから仕方ないですけど。

    • まさかOPの士郎君の笑顔にそんな不快感を憶えている人がいたとは(笑) でもそう言われてみると、確かに爛々とした士郎君の瞳がちょっとイラッとくるところがありますね!

      >(THIS ILLUSION)欲を言えば歌唱力がとんでもない人の声で聞きたかった
      「とーびこーんでゆけよーるへぇぇぇぇぇぇ!!」のところは低音で伸びのある歌声の方が様になるので、LiSAさんが歌唱力残念というよりは、声質がちょっと合っていなかったといえるでしょうかね。タイナカサチさんが良すぎた。でも、LiSAさんのもそんなに嫌いじゃないですよ。原曲よりは全然好き(笑)

  3. 全体的の間延びしてて、だいぶかったるくって期待したほどの面白さはなかったなあ、と。
    とは言え、飽きっぽい私が最後まで観れたので、ダメってわけではないんですけど。

    私も凛派ですが、キャラデザのせいか可愛く思えなかった…。
    ルートヒロインなのに、一番ヒラメ顔と言うか平たい顔族と言うか。
    横顔は見てらんないです。

    さて、少々早いですが今年も色々とお世話になりました。
    来年もよろしくお願いします。

    • 活字媒体であれば、蛇足や冗長さも味の1つになり得るものですが、アニメだとどうしても「テンポの良さ」が求められがち。原作ファンとしては原作に忠実であってくれることは嬉しいですが、ある程度は冗長な部分を短縮して、早期に見どころを持ってくる工夫もあって良かったと思います。

      >凛派ですが、キャラデザのせいか可愛く思えなかった
      そうでしたか? 私はなんだかんだで、ufotable>DEEN(映画)>DEEN(TV)>原作という感じで、キャラデザは新しいものほど魅力的に感じていますね。横顔に特徴があるのはわかるんですけど(特に口元)。

      >来年もよろしくお願いします
      こちらこそ~。来年もよろしくお願いします。来年もまたベイスターズの応援に行きましょう!(でも2015セリーグを勝ち抜くのは厳しそう…)

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。