だがしかし第12話「食べるんですHiとさくらんぼの詩と…」雑感+総括

「突然めっちゃめちゃにモテたりしたくないか?」というささやかな男子の願望で共感するココノツ君と豆君。だがしかし、どうすればモテるようになるのかわからない2人は、再び駄菓子を使った占い頼り。ほぼ毎日自宅に綺麗どころ2人の女子が遊びに来るココノツ君は、世の基準だと完全にモテ組なんですけどね…。

懐かしの使い捨てカメラに模した駄菓子「食べルンですHi」は、ピンク色のラムネ菓子が出てくると「モテモテになる」という。一発目にいきなりピンクが出るわけがないだろうと思い、先に豆君に引かせたところ、なんといきなり2個もピンクが出てしまった。完全に裏目を引き愕然とするココノツ君。

しかも、豆君には「一発目にいきなりピンクが出るわけがない」という自分の心の弱さまで見抜かれてしまい、より一層惨めな気分に。そんな彼に、実は1粒食べずに残していたピンクのラムネを分け与えてあげる豆君の優しさ。自分だけがモテようとするのではなく、モテモテになるときは一緒だというバカバカしくも麗しい男子の友情ですね~(笑)

一方その頃、ほたる&サヤの女子組も、何やら友情を超えた妖しい雰囲気。恋の味を教えようとするほたるさんに強引に迫られるサヤ。“そういうアレ”が始まるかと思わせつつ、ただ「さくらんぼの詩」というキャンディーを食べさせただけという安定の駄菓子オチ

このあとに見せた恋するほたるさん(ココノツ君ではなくポッチ君に)の表情が超可愛くて超萌える! アニメだがしかしはいろいろ不満も多かったですが、作画に関しては最終回まで常にハイクォリティを維持。ここはアニメ唯一にして最大の功績だと讃えられます。

Bパートでは、喫茶エンドウに訪れたほたるさんが、おもむろに喫煙席を指定して座るところから。素人ならここでココアシガレットを取り出すと読むでしょうが、ほたるさんが懐から取り出したのは森永ミルクキャラメル。ミルクキャラメルは、かつてタバコに代用される大人の嗜好品だった歴史的事実があったのね。ココノツ君がその意図に気付くと、「やるじゃない」と言わんばかりのほたるさん。

ミルクキャラメルの知識をまだまだ求めてくる欲しがりなほたるさんに、今度は「ココナッツ味のミルクキャラメルが存在する」という蘊蓄を披露すると、ようやく満足して店を去って行く。喫茶店に来て、自前のミルクキャラメル食べて、何も注文せずに帰るなんてとんだ冷やかし客ですよ(笑)

アニメ最後の駄菓子は、サクマドロップス。そういえば、1話冒頭でもサクラドロップスのふたを開けるのに苦労していたほたるさんが出ていましたので、最初からサクマドロップスで締めようというお考えだったんでしょうね。なんでサクマドロップスの話を最終回に持ってこようとしたのかは謎ですが。

駄菓子屋を継ぐのか継がないのか将来への決心がつかず、迷惑をかけていることを詫びるココノツ君に対して、決断を急がせずに気長に待つと答えたほたるさん。終わり方としては無難で良かったと思いますけど、こういう終わり方をさせるなら森永ラムネの回(原作57話)を持ってこれば良かったんじゃない? 改めて、なんでサクマドロップスを最後に選んだのやら。ほたるの墓ってこと?

★今週の童貞殺し★


だがしかしの透けブラに対するこだわりは異常(笑) これでほたるさんの童貞殺しのエロエロボディも見納めとは寂しい限りだわ…。明日から一体誰が童貞を殺してくれるというんでしょうか!

ほたるさんはボディだけでなく、このぐるぐるお目々が妖しい蠱惑的な色気を出していてたまらないんですよね~。アニメでは、ほたるさんの美しい顔のアップを見る機会が何度もあったことに感謝。

総括


感想の中でもしつこいほど繰り返してきましたが、まず主人公の性格が違ってるってあり得ないよね? ほたるさんのことが大好きで、いつも全力でツッコミを入れてくれる明るくてノリが良い少年のココノツ君が、ほたるさんに対して感じ悪い態度で、無気力ぶっていつも鬱陶しい苦笑いを浮かべているだけのゴミクズみたいなキャラに…。

アニメは話の転換点、シーンからシーンの繋ぎ目でココノツ君の溜息を度々多用していましたが、これは取り分け不快感を煽りました。ココノツ君が溜息をついているシーンなんてほぼないのに、アニメではことあるごとに溜息をついてやれやれ感を出してくる。もうこっちが溜息ついてやれやれと嘆きたい気分。

物語の主人公のキャラを変えてしまうって、原作に対するリスペクトの欠けた極めて下品な行為だと思います。もしアニメでルフィが無気力キャラに変えられていたら、全国のONE PIECEファンは大激怒でしょ!? 冒険行かないよ!? どうすんの!?

原作内のギャグやオチをわざわざ削って、自分たちのオリジナル展開(つまらない)を強引にねじ込んでくる神経も理解できません…。原作ストックが足りないからオリジナルで補填するならわかりますけど、わくわくスマートフォン、キャベツ太郎、味カレー、面白ボーイ、ねるねるねるね、梅ジャム、チーズあられ、ようかいけむりなどなど、まだ面白い話はいくらでも残っていたというのに!
既巻4巻だけで74話あるんですから、全12話なら1話につき原作6話消費しても余る計算。6話分使えば、30分アニメでもテンポの良さは充分維持できたでしょう。10話でアニメオリジナルの回をぶっ込んでくる理由も何1つ見当たりません。アニメスタッフの下品な功名心で勝手にオリジナル話を始めて、それが放送事故レベルのゴミ回で終わるという本当に誰も救われない不幸な事件でしたよ。

大好きなだがしかしで、まさかこんなにも酷評が増えてしまうとは思わなかったです。原作をぶち壊す改悪アニメは、近年その数を大きく減らしていた実感がありましたが、こんなところで遭遇してしまうとは。監督(原作)のサイン通りに送りバントを試みて、結果それで失敗だったなら別に問題ないですよ。でも、バントのサインを無視して三球三振してくる奴なんて、即2軍行きじゃあ! サイン無視してバッティング強行したいなら、ホームラン打ってこい!!

私はアニメ製作者には常にリスペクトの精神を持っているつもりですが、原作へのリスペクトがないアニメ製作者にリスペクトしろというのは無理な話。アニメが最終回を迎えると、通常ファンは「2期希望!」と声を上げるのが恒例行事となっていますけど、私は敢えて「1期希望!」したい。意味はおわかりですよね? だがしかしに2期はいりません! だがしかし1期希望!

だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)

著者/訳者:コトヤマ

出版社:小学館( 2014-09-18 )

定価:

Amazon価格:¥ 463

コミック ( 158 ページ )

ISBN-10 : 4091251250

ISBN-13 : 9784091251251


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 10話はつよきすアニメ並の黒歴史ですねー。
    原作に忠実に作ってる部分は普通に見れるので、アニメスタッフの創造する力の無さが致命的でした。
    かなり期待していただけに、この出来にはがっかりさせられました。
    監督と脚本だけマトモな人に替えて、それこそ1期として作りなおして欲しいですわ。

    仰るように、作画だけは終始良くてほたるさんやサヤ師が可愛く描かれていたことだけが救いでしたね。
    エンディングアニメはかなりのお気に入りです。

    願わくば、このような原作ブレイカーな作品は絶滅して欲しいですね。

    • 話の内容に勝手に手を加えるのは論外ですが、一話完結の漫画がアニメ化される際、すぐ順序を入れ替えたがるのも理解できないですよー。なんで漫画の1話から順番にアニメ化できないんでしょうかね。余計なこと一切考えなくていいから、描いてある通りにやれと。原作通りの順番で不満に感じる人なんて存在しないんですから。わざわざ順序を入れ替えることにどれほどのメリットがあるのかと。何か自分の色を出したい監督の自己満足としか思えません。

      >エンディングアニメはかなりのお気に入り
      オープニング・エンディング共に前期アニメとしては最高でした。エンディングのダンスは特に好きです。作画に関してはホント文句なしの出来だっただけに、もったいないことです。