だがしかし第5話「ビンラムネとベビースターラーメンと… 」雑感

ビン状のモナカの中にラムネ粉末が入っている駄菓子「ビンラムネ」。ストローを使って白い粉を吸い出すという摂取法、あまりの美味しさゆえに中毒になりやすいという観点から、薬物に準えたギャグ展開。清原和博の覚醒剤所持容疑による逮捕の衝撃が冷めやらぬ今、超タイムリーな薬物ネタを持ってこれる引きの強さ

本来ならそれだけで爆笑必至のはずだったのに、なーんか微妙なつまんなさに終わっていたのが不甲斐ない。せっかく天が味方してくれたこの千載一遇のチャンスを活かせずしてどうする。第5話はいつものお色気成分は控えめで、純粋に笑いで勝負するエピソードが中心でしたけど、重心が笑いに傾くほどアニメの面白さはガクンと下降線を辿るのが切ないね。

2話感想のトートロジーになりますが、結局ココノツ君のキャラがやれやれ系になっているのが痛恨。ビンラムネ中毒になっているオヤジと、誤解を招く発言を繰り返すほたるさんの2人に、間髪入れず必死のツッコミを連発するココノツ君がすごく面白くて可愛かったのに、アニメのココノツは一呼吸置いた上で、呆れた口調でぼそっと呟くだけ。全然面白くなくて可愛げもないです。

   原作バージョン        アニメバージョン
○「顔を隠すな親父!!」 → 「なんで顔を隠す親父!」
○「アホかーーー!!」 → 「アホかーーー!!」
×「逆にあやしいよ!!」 → 「二回もいうと逆にあやしいって…」
○「依存しきってんじゃねーか!!」 → 「思いっきり依存してんじゃねーか!!」
×「わかったよ!! 目が怖いよ!!」 → 「わ、わかったけど…。その目逆に怖いって…」
×「使用って言い方やめませんかね!」 → 「使用って言い方やめましょうよ…」
△「なんでイメージそんなに悪くするの!」 → 「なんでイメージそんなに悪くするんですか!」
○「エコロジー!!」 → 「おお、エコロジー!」
△「だ、だせぇ…!!」 → 「だせぇー…」
×「後半、やけにワイルドだな!」 → 「はい、まぁ…」

こうしてツッコミのセリフを比較してみるとおわかりいただけるかと思いますが、アニメのココノツも声を張ったツッコミがまったくできていないわけじゃないんです。でも、この○がついているのは、実は全部親父に対するツッコミ。×がついている“やれやれツッコミ”は、全部ほたるさんに向けられたものなのです。

つまり身内相手では自分が出せるのに、それ以外では借りてきた猫のように大人しくなるという、典型的内弁慶キャラになっているんですねぇ…。やれやれ系で内弁慶とか完全に終わっているじゃないですか。女の前ではクールな自分を気取って、それがイケてると思い込んでしまうのはオタクの悪癖ですよ、まったく。

「すっぱいぶどうにご用心!」は、3個入りのガムのうち1つがものすごく酸っぱいものになっていて、ロシアンルーレットのような遊びが楽しめるのが売り。作中でも、このギャンブル性の高い駄菓子を用いて、ココノツ君が駄菓子屋の跡を継ぐかどうかという人生を賭けた大勝負が始まりました。

ほたるさんには「パッケージに描かれてあるサングラスをかけたキャラクターの位置でハズレ玉が特定できる」という必勝法があったため、自信満々。だからこそ、「もし自分が負けてしまったら、何でも言うことを聞く」という大胆な約束を公言してしまったのですが、直後にその論拠はガセであったことが判明して後の祭り。勝てる保証のない運否天賦の勝負で、案の定ほたるさんはハズレを引き当ててしまったというお話。

だがしかし、原作連載時から商品パッケージがリニューアルされていたせいで、アニメは根本から話の変更が余儀なくされる羽目に。それ自体は仕方ないことなのですが、ほたるさんは最初から必勝法が失われている状態なのに、「何でも言うことを聞く」という約束だけはしていたのが変。細かいこととはいえ、脚本を弄ったせいで話の整合性がとれなくなっているミスは一度や二度じゃないから気になりますよ。何も難しい話ではなく、「約束してしまったあとに、パッケージがリニューアルされていたことに気付く」と順序を変えるだけで良かったのにね…。

★今週の童貞殺し★


今回は童貞心を惑わすサービスカットは見られなかったのですが、キメキメのほたるさんのポーズが多く見られて嬉しい。ジョジョ立ちならぬほたる立ちは、どれも格好良くてセクシーです。


メガネほたるさんがレクチャーするビンラムネの様々な食べ方。あれ? ポンプとか炙りとかスニッフィングとかはないんですかね?

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. なるほど、ココノツくんの声優が阪口大助さんじゃないのが最大のミスってことですね!(暴論)

  2. この回については、私は浅生さんとは違ってそこそこ評価してます。
    確かにココノツの無気力化という汚点はあるものの、全体の構成としては悪くないなと。
    原作の小エピソード群の中からヤッターめん、すっぱいぶどうと、ほたるさんの引きの弱さに焦点を当てたお話を纏めたお話作りは良かったと思います。偶然の産物かもしれませんけども。
    モンむすで脱皮と産卵という同系統のエピソードを一話に纏めたように、こういう組み替え方は好き。
    アニパロも無かったし。
    それだけにココノツのリアクション芸が弱くなってるとこが非常に惜しまれます。

    • ニコニコ動画でこの回を改めて拝見したんですが、コメントでも割と好意的な感じでした。「これじゃ笑えない…」と首を横に振っていたのは、私が穿った見方をしていたせいかも…。

      改変部分の失敗はともかく、全体の構成だけ考えると悪くなかったともいます。Aパートはオヤジ絡みのネタ2つと、Bパートはギャンブル繋がりのネタ2つで、話の繋がりはスムーズ。以前の綻びはちゃんと修理されていると言えるんですけど、1つ修理できたかと思ったら今度は別の箇所に穴が開く感じ。修理を繰り返して、いつか完全なものに仕上がるのかな。

      >ココノツのリアクション芸が弱くなってるとこが非常に惜しまれます
      わざわざセリフを書き直してまで、主人公にやれやれ感を付け足そうとする意図がわかりません…。そっちの方が受けると判断したの? 監督に直接話を伺ってみたいぐらい。