ちはやふる2第25話「ふじのたかねにゆきはふりつつ」雑感+総括

クイーンを破って華々しくA級優勝を遂げた新のせいで、すっかり影薄めになってしまった太一の悲哀。それでも、この高校選手権で一度も土が付かなかったのは、新と太一の2人のみ。それも太一は団体戦を含めての全勝ですから、胸を張って誇るべき成果ですよ!

机君と筑波も地味にC級・D級優勝を果たしていたので、B~D級を瑞沢高校が占めるという快挙。団体戦優勝も合わせて、まさに今大会は瑞沢高校の独擅場でした。それだけに各階級優勝という途方もない目標をぶち上げた本人(千早)が、個人戦で好結果を残せなかったのは悔しかったでしょうねぇ。

その千早は、右手の負傷が内軟骨腫という珍しい症状であることが判明。全身麻酔の手術で1週間の入院を余儀なくされることに。入院中は、取り憑かれたように新の戦いぶりをビデオで繰り返し視聴するなど、頭の中は新のことでいっぱい。当人とケータイで会話している最中には、いよいよ千早が自分の気持ちに気付く

「よくわかんない。よくわかんない気持ち」
「でも私は一生、かるたが好きで、新が好きなんだ」

本誌連載時にも大いに物議を醸したこの千早の衝撃発言。勿論、私は耳を塞いでいたので何を言っていたのかはわからなかったんですが…。

ま、まぁでも、別にこれで勝敗が決まったわけじゃないですからね~。むしろ、今の時点で新が好きとか宣っているのは、最終的に千早と太一がくっつくフラグってもんですよっ! ハハハ…。

私が最も恐れていたのは、アニメはこのシーンで終了するんじゃないかってこと。この発言を最後に第2期が終わってしまったら後味悪くてたまらなかったですから(あくまで個人的に)。アニメはその後も尺を取ってちゃんと太一の見せ場まで描いてくれました。

百人一首を自作する夏休みの課題。千早の考えたものは、彼女らしいおバカな内容のものがほとんどでしたが、その中できらりと輝く秀作もあった。しかし、それは明らかに新のことを想って作り上げた歌。その事実を敏感に読み取ったかなちゃんは、危機的状況にある太一の背中を無言でばしばしと叩き、発破を掛ける。

「千早ちゃんきっと、いつまでもあんぽんたんじゃないですよ」

この迂遠な忠告に対して、ただ一言「わかってる」と真顔で返す太一。もう……この総てを察している太一が死ぬほど格好良くて…!! これがそこいらの萌えアニメの主人公なら、「え、なんのこと?」と鈍感気取ったり、「え、なんか言った?」と難聴気取っていたところでしたよ!(そんな奴全員死ね) 千早の気持ちをきちんと察することができて、自分の苦境もしっかり受け止められている太一は本当に立派です。

かなちゃんの粋な計らいもあって、千早と2人きりで参加することになった富士崎高校の合宿。……わかっているな太一? 絶対にこのチャンスを逃すなよ! 手遅れになる前に、なんとしてでもここで千早との距離を縮めろ! いや、決めてしまうんだ! 既成事実さえ作ってしまえば後はどうにでもなる! この際、手段は多少強引でも構わん! 私が許す! 新に寝取られるぐらいなら先に寝取ってしまえ!

★今週の綾瀬千早★

恋する女の顔だからか、最終回の千早からはやけに色気を感じました。願わくば、こんな表情が太一に向けられる日がいつか来てくれるといいですね。つーか、来いや。

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総括

大激戦の高校選手権を描ききった2期は、名作だった1期から一切失速することなく名作であり続けました。太一ファンとしても、第1話の超名言から、団体戦での大活躍、そして念願のA級昇格、そして最終話の「わかってる」と、最初から最後まで見どころ満載で大満足の仕上がり。誰よりも努力しながらずっと報われ続けてこなかった男が、(第2期の)最後の最後に報われて、心底嬉しいですよ。まさに2期は太一のためにあったと言っても過言ではないでしょう!

「3期なんては贅沢言わないから、せめて2期で高校選手権だけやってくれ!」と願っていた甲斐がありましたね。……が、こうして無事に2期が放送された今、このお願いは撤回させていただきたいと思います。やっぱり3期もやってくれ!!

だって、2期以降の展開も見どころいっぱいなんですよ~。新キャラありの、千早・太一のガチ対決ありの、修学旅行話ありの、菫ちゃんの美少女化ありの、原田先生の激闘ありので、ぶっちゃけ今が一番面白いと言えるぐらい! これまでのちはやふるがあんなに面白かったのに、この先は更にまだ面白いんですよ!? アニメ化しないともったいない!!

DVDが売れるタイプの作品ではありませんので、予算的に3期製作は厳しいのかもしれませんけど、なんとかくだらない大人の都合を捻じ曲げて3期が放送されるよう便宜を図ってもらえませんかね~。4期なんて贅沢は言わないから、せめて3期で名人位挑戦者決定戦だけやってくれ!

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 二期も終わってしまいましたねー…。感想も毎週楽しく拝読していました。
    気のせいか、今週の感想はちょっとだけ毒が多めですね!
    (そんな奴全員死ね)には大いに笑わせていただきました。

    >「でも私は一生、かるたが好きで、新が好きなんだ」
    この台詞、やっぱり本誌連載時も物議を醸していたんですね(笑)
    私もこの台詞を見た時、一瞬目の前が真っ暗になりましたよ!
    A級昇格から上げて落とす、ドS末次先生の真骨頂を見ました。仲村さんより怖いんですけど。

    …ですが私は、あえてこの台詞を太一にとっても良い風が吹いているととらえました。
    もう今までの状況を見る限りですと、この先太一がどんなに頑張っても千早は「かるたと結婚する」ぐらい言い出しそうな雰囲気でしたので、ここは新の力を借りて、まずは「千早に恋愛感情を目覚めさせた」と考えましょう!
    男を意識するようになれば、太一の事も男として見始めるはず…
    つまり千早が新を好きになる事は、太一にとっても恋愛的な意味でプラスに働く!はず!
    ……というのは、やっぱり厳しいですかね…?

    「一生」という点に関してはまぁ…某となかい漫画で太一より悲惨な目にあっていた彼の「人の気持ちは変わるんだよ」という台詞を胸に、頑張っていきましょう。
    …でも正直最近韮ちゃん、いや菫ちゃんがもの凄く可愛いので、もう太一は菫ちゃんでも良いんじゃんかとほんのちょっとだけ思い始めている今日この頃です。菫ちゃんも滅茶苦茶分が悪い勝負をしている訳ですので、どうしても感情移入してしまいますよ。

    ともあれ、二期も本当に素晴らしい出来でしたね。
    見たかった名勝負・名キャラの数々を見られて大満足です。
    私も一期が終わった時は「頼むからせめて高校選手権だけでもアニメ化してくれ!と願っていましたが、ここまで来ると欲が出て三期もやって欲しくなりますね。
    人気もありますし、刊行ペースも早いので、また来年ぐらいには三期をやってくれると信じています!

  2.  カズさん
    今週の感想が特に柄悪いのは、新にライバル心を剥き出しにしているせいでしょうか(笑) 太一に感情移入しすぎて、どうしても新が憎らしくて仕方ない! 本当は新も好きなキャラなのにっ。

    新には私の大好きな詩暢ちゃんを差し上げますから、なんとか千早のことは太一に譲ってやってくれませんかねぇ。

    >まずは「千早に恋愛感情を目覚めさせた」と考えましょう!
    その通りです。新は千早の恋愛感情を呼び起こした役目。少女漫画では、憧れ目線で好きになった相手とは、必ずしも成就しませんからね。

    これがエロゲだと、ヒロインは最初に好きになった男と死ぬまで添い遂げなくてはならないという謎の縛りがあるので(途中で心変わりしたらビッチ扱い)、アウトでしたが…。ちはやふるはそんな縛りは関係ないない。例え初恋相手が新であろうと、最終的にくっつくのが太一であれば何も問題ありませんよ。

    >太一は菫ちゃんでも良いんじゃんかとほんのちょっとだけ思い始めている
    最初はただの勘違い娘として、コメディリリーフでしかなかった彼女が、今や立派なヒロインの一角ですからねぇ。最近は外見も内面も美少女過ぎて困る(困っていません)。太一は無理だとしても、誰か良いお相手が見つかってくれればいいな。今のところベストなのは机君かな? でも、机君だとさすがにヴィジュアル的な釣り合いが…(笑) メガネ外したら美少年オチで机君をイケメン化させるしかない!!

    >人気もありますし、刊行ペースも早いので、また来年ぐらいには三期をやってくれる
    今のところ原作ストックはまだ1クール分ぐらいですよね。1クールだけだと区切りが中途半端になりそうですし、第3期があったとしても当分先の話になるかな~。