ちはやふる2第19話「ゆくへもしらぬこひのみちかな」雑感

送り札でわざと長考するフリをして、自分だけが配置後のイメージを頭に叩き込んでおくという太一の策士っぷり。その作戦は功を奏し、江室のお手つきを誘発! これまでミスらしいミスのなかった江室が初めて見せた不覚! 諦めない太一の執念が呼び込んだ奇跡!

この“ダブ”が出た瞬間は、SLAM DUNKの山王戦で残り1分を切ったあの土壇場、意地で3ポイントシュートをねじ込ながらバスケットカウントワンスローまでもらった三井寿の4点プレイを彷彿とさせましたね~。ここに来て一気に3枚差を詰めるというビッグプレイにはただただ興奮ですよ。

遠く霞んでいた背中にようやく手が届き、これで3対3のイーブン。一気に流れに乗って勝負を決めてしまいたい太一ですが、気持ちは決して浮つくことなく、このとき既に2人同時運命戦の最終形を思い描いていたのがすごい。肉まん君も太一の意図に逸速く勘付き、最後まで試合がもつれたときに備え、着々と札合わせを進めていく。

想定通り迎えた太一と肉まん君のダブル運命戦。最後の1枚は共に「ゆら」でキッチリ揃えており、これまでずっと劣勢だった瑞沢が最後の最後で五分五分の状況まで持ち込んだ! 北央に敗れた経験がここでしっかり活かされているというのが心憎い演出です!

ただ問題は、その五分五分の確率を潜り抜けられるかということ。運命戦で自陣の札が読まれたことがないというウルトラハードラックを持つ太一では、勝率5割すら狭き門。江室の自陣ガードは完璧で、明石第一女子戦で机君が見せたような敵陣狙いは不可能に近い。よって、もうここはどっちの札が詠まれるかの純粋な運試し。

「たった1枚が出ない。いつも出ない」
「ほんとにずっと出ないのかな」
「おれのやってることは無駄なのかな」

運がないからネガティブになるのか、ネガティブだから運を引き込めないのか。何となく後者のような気がしますが、努力しても努力しても報われてこなかった太一が自信を失いかけているのは仕方ないことです。

「空札はあと6枚。“いに”“なつ”“わび”“たま”“す”“ふ”」
「こんな暗記も無駄なのかな」

5試合目も重ねたら他の試合の記憶と混同しそうなものなのに、ここに至ってもキッチリ自慢の暗記力の冴えを見せる太一。

「ああでも神さま」
「お願いだ。もう一生運命戦で自陣出なくていいから」
「だから、今日、今日だけ。いまだけ」

このとき私も太一と一緒になって願っていましたよ。ただし、願っていた相手は神様ではなく作者の末次由紀さんにですが(笑) 作者がSっ気さえ出さなければ、太一は必ず報われる!!

そして、詠まれた「ゆらのとを」。太一と肉まん君はしっかり自陣を守り切り、これで3-2の大逆転勝利! 瑞沢高校かるた部が創部2年目で全国優勝!! おめでとうぅぅぅぅ~~!!

いやぁ、実に感動的な試合でしたね! 大会が始まる前は優勝するなんて微塵も思っていなかったので、ここで優勝を決めてしまうかとびっくりしました。朋鳴高校戦以来特に見せ場がなく、今大会若干影薄めだった太一が、決勝という最高の晴れ舞台で脚光を浴びたシナリオには私も大満足!

「おれも…『1年もB級でノロノロしてるやつ』って線を引いた」
「あの時点で見誤ってた。あれは」
「『これから登ってくるやつ』だったんだ」

江室のこの太一評にも痺れるわ~。最強の敵を破ったことで、太一も大いに自信が付くことでしょう。

でも最後は、千早と新のイチャイチャっぷりを見せ付けられて、無言になる太一(笑) 太一が格好良く活躍するたびに、必ず最後は太一を不幸のどん底に突き落とすんだから~(笑) やっぱり隠しきれない作者のドSっぷりが恨めしい。

★今週の綾瀬千早★

終盤巻き返した千早は理音に勝利。様々な悪条件を跳ね返しての1勝は大いに価値がありましたよ~。
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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。