ちはやふる2第8話「みかさのやまにいでしつきかも」雑感

大会予選1試合の相手、千葉情報国際高校はまさかの外国人軍団。人種国籍バラバラの外国人たちとかるた対決というのはさすがにイロモノ過ぎて、ちはやふるの中では珍しくあまり好きじゃない回だったんですけど、改めてアニメで見てみると悪くない話だな~と再評価。

日本人の友達が欲しくて始めたかるたは、逆に日本人の友達を遠ざける皮肉な結果になってしまったものの、いつしか純粋にかるたの魅力にはまっていったという経緯は感動。見てくれは関係なく、普通にかるたが好きなだけの仲間なんだという趣旨は心に響きましたね。

「Forgive me,but your pronunciation is not correct.」
「Maybe you can more easily speak Japanese than English, can’t you?」

外国人相手に気後れしている中、1人だけ冷静に彼らのイントネーションを聞き分け、英会話で指摘した太一は格好良かったですのぅ。少女漫画に出てくるイケメンは、みんな英語がぺらぺらなのが鉄則。そう、みんなです。

その千葉情報国際高校戦では、机君が自ら補欠を申し出ました。後輩の筑波の成長を認め、自分は選手ではなく偵察要員としてチームの力になった方が、瑞沢の勝利に繋がるとの判断。千早も述べていましたが、後輩に自分の席を譲るなんて誰にでもできることじゃありませんし、一歩引いてチームに貢献しようとする献身はすごく立派なこと。机君の人間性の素晴らしさが表れています。

……と言いたいところですが、私はこの机君の行動を手放しでは賛美できません。「自分が一歩引いて…」は日本の美徳ですけど、選手として自ら席を他人に譲ってしまうこと自体、勝負師としては二流の器。怪我や病気で出場を辞退するのはわかりますが、そうでもないのに自分から補欠を選ぶなんて、戦いに対する意識を疑われても仕方がないですよ。

オーダーを不正に書き換えてまで試合に出たがる筑波君は人間的には最低ですけど、選手としての姿勢は彼の方が肯定できますね。何が何でも俺がレギュラーになるんだ、誰にも俺の席は譲らないんだとエゴを剥き出しで戦える人間じゃなければ、レギュラー争いという競争に加わる資格はないと思います。

ただ、机君の立場をフォローするなら、ちゃんとした監督がいない瑞沢高校ゆえ、彼が監督役を兼任せざるを得ないという台所事情。机君が補欠を口にしたのは選手としての言葉ではなく、監督役としての言葉。まぁ、選手としての自分よりも監督としての自分の言葉を優先するところに私は不服がないわけではないんですが、その辺の話はあとになってきちんとやりますので、今は語りすぎない方がいいですね。

明石第一女子の逢坂恵夢(おうさかめぐむ)が正式に登場(実は1期でも少しだけ顔見せしている)。地味で天然でモテ女で毒舌という欲張りすぎな属性を持つ彼女も、私が愛してやまないキャラの1人です♪

「ねー。焼き払われればいいのに」

ズキュゥゥゥゥン!! 私も古いタイプのオタクたちに混じってハートを射貫かれました(笑) 屈託のない笑顔から放たれる容赦ない毒舌がたまらないでござるぅぅぅ! 見た目からして如何にもドSなタイプもいいですけど、大人しそうなのに実はドSというギャップもいいね! 要するにドSなのがいいね!

★今週の綾瀬千早★

2枚目の表情が今週のベストショットでござるなぁ。この薄く微笑む感じが最高でござる。

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ちはやふる(12) (BE LOVE KC)

著者/訳者:末次 由紀

出版社:講談社( 2011-03-11 )

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コミック ( 176 ページ )

ISBN-10 : 4063803090

ISBN-13 : 9784063803099


全国高等学校かるた選手権大会

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  1. (アニメ感想) ちはやふる2 第8話 「みかさの やまに いでしつきかも」

    投稿者・フォルテ

    ☆アニメを濃く熱く語りたい人は集まれ~!毎週水曜日と金曜日夜11時からアニメ系ネットラジオ「ピッコロのらじお♪」を放送!一週間のアニメの感想を語り合…

  1. こちらのサイトの影響でちはやふるにハマり、毎週感想を楽しみにしています。
    初見では見過ごしてしまうポイントを、いつも的確に感じ取って文章にされているので
    浅生さんの感想を踏まえて見返すと、新たな魅力に気付けることが多いです。

    千葉情報国際高校のエピソードは、原作で読んでたいへん感銘を受けました。
    二年生になった千早たちの躍進に憧れ、応援する一方で、ちはやふるが完全なスポ根漫画に変貌を遂げていくことに対し、少し寂しさも感じていまして…。
    勝利にこだわり、競技の腕を上げていくにしたがって、競技かるたの“かるた”部分が忘れ去られているように思えてしまったんです。

    このまま「百人の友達」と疎遠になっていくようなら、自分にはついていけないな…と挫折しかけたところで、競技の技術は全然でも、かるたが大好きな敵キャラ登場!
    全国大会まで来て、強くないかるたを見せるなんて! と最初はびっくりしましたけど、千早たちが友達のことを忘れていない、競技かるたの“競技”も“かるた”も大事にしている描写として、今回の話はすごく良かったです。

    「かるたが『歌』であることを忘れたくないんです」と言ったかなちゃん同様、かるた部を文化部として捉えている者には、「自分たちがどれだけ“競技かるた”に染まってたかわかる」「みんなまとめて百人一首だ」という肯定的なメッセージはじーんと来るものがありました。
    緒戦でこのエピソードを描いておいたことで、私みたいに「勝敗だけがかるたなんだと思い始めてない?」なんて勘繰っていた猜疑心の強い(?)読者も、その後の戦いを前向きに見られたのだと思っています。
    まあ、毎回ではテンションも落ちるかもしれませんが、一度なら有りかな~と。
    アニメではカットされましたが、「全員1年生!?」のオチも面白かったです。

    ……で、そんな思い入れの強い話を浅生さんはどう受け止められたんだろうと期待して読んでみたら、ほぼ机君と逢坂恵夢の話題で拍子抜けしました(笑)
    助言役に徹してしまった机君には私も失望しかけましたが、この後の見せ場が抜群に良くて、それまでよりずっと好きになってしまいました。線少ない顔コンビの友情も早くアニメで見たいです!

  2.  ゲストさん
    私の布教の影響でちはやふる好きを増やしたのであれば、信者冥利に尽きます。手に取れば絶対ハマる作品だと思いますので、とにかく多くの人にちはやふるを知ってもらいたいですね。

    >競技かるたの“競技”も“かるた”も大事にしている描写
    なるほど~。そういう視点で考えるのであれば、今回の千葉情報国際高校エピソードはとても有意義な話だったといえますね。私は上記の感想にもあるように、原作で読んだときはこの回の必要性をあまり感じていませんでした。ちはやふるにしては珍しく面白味のない回だったなぁ…と。つまり、それだけ私は競技かるたの“かるた”の部分を軽視していたと言うことです。

    私はもう完全に競技かるたをスポーツの一種と捉えていて、かるた部も文化部ではなく運動部という認識です。作中の登場人物でいうなら、肉まん君のスタンスに最も近いかな。彼のかるたの姿勢には共感を憶えることが多いですので。

    でも、仰るとおり、かるたは競技面のみならず文化面も大事に描写すべきです。私も改めてこの回をアニメで見て感銘を受けたのは、忘れていたかるたの文化面を取り戻してくれたからかも。私にとってかるたがスポーツの一種であることに変わりはありませんが、歌であることは忘れないようにしたいですね。

    >ほぼ机君と逢坂恵夢の話題で拍子抜けしました
    すいません(笑) もう一度感想を書き直すなら、全然違ったものになりそうですよ。恵夢たんのことは絶対書きますけど!

    >(机君)この後の見せ場が抜群に良くて、それまでよりずっと好きに
    ですね。私もあくまで現時点の机君に失望しているに過ぎません。線少ない顔コンビの引きはアニメでどう描かれるやら。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。