ちはやふる2第2話「こひすてふ」雑感

第2話目にしていきなり作画がひどかった。しかし、手を抜くなら今しかチャンスがないのも事実。これから先、手を抜いて欲しくない神回が列を成して待機していますので、後々の体力を温存しておくためにも今回は手抜き作画で構いません!

といっても、第2話はどうでもいい話だったという意味ではなく、かるた部新入部員の紹介回として見どころも多かった回。菫ちゃんを中心に、いいシーン&名言はたくさんありました。

「私なんか45年やっても、かるたのことがよくわからない」
「ずうっとずうっとわからない」
「わからないからやるんだよネ」

さすが含蓄あるお言葉ですなぁ。菫ちゃんを勧誘する姿は買春しているロリコンオヤジにしか見えませんが、やっぱり原田先生は渋くてカッコイイ! 千早は太一とくっつかないなら、原田先生とくっついて欲しいです。いや、マジで。

「だから嫌だったんだ。千早の教育係なんか」

太一目当てで押し寄せた新入生も結局残ったのは筑波と菫の2名だけ。ショックのあまり号泣する千早を見て唇を噛む太一。千早が悲しむこの結果が見えていたからこそ、千早が教育係になることを望まなかった。愛ですね~。

1つ気になったのは、そのあとの「かるたが好きになってもらえなくてかわいそうだ」って独白。これ、千早じゃなくて太一の独白だと思うんですけど? 可哀想なのは“かるた”じゃなくて、「かるたを好きになって欲しい千早の思いがみんなに届かなくて、千早が可哀想だ」という太一の愛情がこもった独白だと私は解釈していました。

「百人一首なんて恋愛の歌ばっかりじゃないですか」
「人間の頭の中なんて、大昔から愛だの恋だのなんですよ」
「私、絶対かるたにはハマんないけど、恋はがんばるって決めたんです」

生半可な気持ちではなく、ちゃんと自分の信念を通して一生懸命努力している姿は美しいね。例えそれがくだらないと言われることであっても。

「私……去年の全国大会で倒れて棄権してから、もう一人部員がいてくれたらって毎日思ってた」
「毎日思ってた。やっと来てくれた。二人も残ってくれた」
「絶対放っとかない」

このときの後悔を繰り返したくないからこそ、千早は新入生に固執する。万感の思いがこめられたセリフに胸がじ~んと熱くなって感動していたのに、慌てて菫を追いかけるがあまり、すねに椅子をぶつけて悶絶するというギャグ漫画的オチで台無し(笑)

「百人一首は“短歌”です」
「31音のルールを守って想いと技術の上に編まれた歌だからこそ、千年残ったんです」
「“伝える”“伝わる”はルールの向こうにある」

ただの恋愛の歌であっても、ルールを守り技術によって編まれたからこそ後世に伝わる作品となった。作者はかつてルールを逸脱してしまった罪科を背負っているだけに、作品はルールの上でこそ成り立つものという思いが人一倍強いのではないでしょうか。人間は失敗を経験することでより大きな人間になれますね。

「花野さん、私にも今度マスカラ教えてください」
「まつげ3本しかないんで」

確かに漫画的表現のせいで3本しかないけど!(笑) こちらも感動的なシーンの中で不意を衝くように放り込まれるギャグ。このシリアスになりすぎない適度な緊張感がちはやふるのいいところですよ~。

かなちゃんの心がこもった説得によって、あれだけかるたに興味を示さなかった菫ちゃんにも心境の変化が。伸ばしたオシャレな爪を切り、少しずつかるたに真剣に取り組む姿勢を見せ始めました。頑張って菫ちゃん!

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著者/訳者:末次 由紀

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  1. そんなに作画ひどかったですかね? 韮ちゃん可愛かったじゃないですか!(笑)

    原作未読なんですが「かるたを好きになって――」のところは僕もちょっと違和感がありました。いくら千早がかるたを好きだからってそこまでかるたに感情移入するのはどうかな、と。直前の「だから嫌だったんだ――」の流れも含めると浅生さんの解釈の方が自然かなと思いますし、自分としても納得できます。太一△!

    あと新入部員は2人とも好印象なんですが、特に韮ちゃんが興味深いです。部活モノで真面目と不真面目が対立する場合、不真面目側は基本的に問題キャラが心を入れ替える過程か天才タイプのキャラ付けとして否定的に描かれることが多い中、韮ちゃんは「筋の通った恋愛バカ」という説得力のある理屈(?)を掲げ、毅然と練習をサボってるところが面白いなと思います。かるたに打ち込んで強くなってほしいと思う一方、恋愛バカ魂を失わずに我が道を突き進んでほしいなとも思います(笑)

  2.  蒲沢練さん
    アップはそんなに崩れていなかったですが、引きの絵はかなりヤバめな絵が散見されましたねー。

    >浅生さんの解釈の方が自然かなと思います
    賛同していただいたことは大変ありがたいのですが、作者がTwitterであれは千早の独白で正しいと発言されていました。よって、私の方が解釈を間違えていました。

    それでも、前述の言葉が太一にとって千早への想い溢れる言葉でしたし、こういう解釈もありということで。

    >恋愛バカ魂を失わずに我が道を突き進んでほしい
    私は異性にモテたいという理由で部活を始めることに何ら動機の不純性を感じません。それは新たな物事を始める立派な動機付けですよ! でなければ、3年の先輩に誘われてバレーボールを始めた私の中学時代が否定されてしまう!

    だから、菫ちゃんにはとても共感できますし、太一への恋愛感情を端緒にして一緒にかるたも好きになって欲しい。太一への恋心はきっと報われませんが、かるたは頑張れば報われるはず!

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。