ちはやふる第22話「うつりにけりないたづらに」雑感

千早VSユーミン戦は、原作を読んでいて勝敗を読み違えた一戦でした。つまり、私は当然千早が勝つものだと思い込んでいたんですよ。試合展開は途中まで完全に千早の流れでしたし、大体、須藤と先に負けた方が坊主という恐ろしい賭けをしている以上、こんなに早く千早が脱落するとは思えなかったので。

「あきらめてしまった人に一枚も取られたくない」 前クィーン相手に“圧勝”を決意した千早。この時点では、千早が自信を付けるための踏み台キャラでしかなかったユーミンですが、ここから真価を発揮することになろうとは。

どちらの取りか微妙なタイミングでクレームを付け、相手のペースをかき乱す通称“モメユミ”

潔さと譲り合いの精神が植え付けられた日本人には「ゴネる」という行為はとにかく受けが悪いので、こういう戦い方を蔑む人は多いでしょう。ですが、私は勝負の世界で「譲る」ことこそが最低の悪癖だと思っています。

戦いの渦中に置いて「譲る」ということは、究極「相手に勝利を譲る」という気持ちがどこかにあるわけで、それは本気で勝つために戦っていないということ。勝利のために最善を尽くし、勝つ可能性を1%でも下げないために「ゴネる」ことも厭わない。それぐらい必死な思いがあって、初めて「勝利への執念」という言葉を口にしていいと思うんです。

明らかに相手が速かったのに「自分だ」と言い張るのはどうかと思いますけど、50:50なら自分の取りだと言い張る強さがないとね。原田先生も言っていますよ、「すべての札は自分の札。口で負けず取ったと言いはろう」と。

モメることにまるで慣れていない千早は完全に流れを失い、そのまま無残な逆転負け。「前クィーン相手に圧勝する」という自身の思い上がりに後悔するも時既に遅し。天才肌の主人公なのに、これだけ挫折を味わうのも珍しいですよね。もっと挫折して苦労している人が隣にいるので、目立ちにくいですが~。

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