Charlotte(シャーロット)第3話「恋と炎」雑感

面白さ漸減で右肩下がり。まだ危険水域には達していないですけど、回を重ねるごとに失速しているのは不安…。何に失望したかって、主人公のキャラがどんどんしょぼくなっていることですよ。Angel Beats!の音無とは違うと思っていたのに、なんだかんだで音無になってきました。

新たな能力者、西森柚咲(にしもりゆさ)。彼女の能力は死んだ姉の口寄せ。ただし、本人の意志では呼び出せない。呼び出された姉の美砂は発火能力を持つが、妹の身体に憑依しないと使えないと、こちらも条件付きの能力者でした。

アイドルとしての一面も持つ柚咲は、あるとき太陽テレビの大物プロデューサーの黒い秘密を知ってしまう。口封じのために命を追われているところを、星ノ海学園生徒会メンバーの協力によって助けられ、無事問題は解決。

ざっと概要を追いましたが、今回の脚本雑すぎませんかね? いくら失脚しかねないネタを握られたからって、TVのプロデューサー如きが子供を殺して口封じしようなんて発想あり得ます? 太陽テレビ=サンテレビなら、そもそもそんな権力なかったと思いますし(笑)

主人公側も主人公側で、プロデューサーの手下を半殺しにして救急車で病院送りにしておきながら、まったく警察からお咎めなしなのは解せません。プロデューサーと対峙する際に用いた作戦も浅はかなもので、能力者は実験台送りにされるという前提なのに、こんなに派手に能力を披露して大丈夫なのかと。

ヤンキー仲間のショウが生前の美砂に恋をしていて、彼女と最後の別れとなる場面で告白したのも本来グッとくるシチュエーションだったはずなんですけど、“原付の二人乗りで事故って死んだ”という理由を聞かされると感動しにくいよなぁ(笑)

そして、冒頭の話に戻るのですが、主人公乙坂有宇が完全に鳴りをひそめつつあるのが痛い。能力を悪用するKey史上最大にゲスい主人公というところに新境地としての可能性を感じていたのに、それが今や、突飛な行動のヒロインと滑稽な友人に振り回されながら、上から目線でやれやれとツッコミを入れるだけのよくあるエロゲ(ラノベ)主人公ポジションに落ち着きそうで…。主体性皆無で、周りに言われた通りの行動しかできないくせに、ぶつくさ文句だけは一人前の主人公はもうたくさんですよ。

この手の能力系作品は、話が進むにつれて自分と同等の能力・それを上回る能力者が出てくるのは規定事項ですが、それで周りに埋没してしまうような主人公じゃお話になりません。ルルーシュや夜神月は途中で輝きを失いましたか? 例え能力者としての優位性は失われても、常に物語の中心にあり続ける強烈な存在感こそが、主人公に求められる器なのです。しゃきっとせんかい。

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  1. アニメ感想 15/07/18(土) #下ネタという概念が存在しない退屈な世界 第3話、#Charlotte 第3話

    下ネタという概念が存在しない退屈な世界 第3話『人の愛し方』今回は・・・黒子乙女が登場しました。なんかもう新井里美さん=黒子なんだよな。仲間に入れるのは難しいと思ったけ …

  2. 「Charlotte」 第3話感想 堂々と能力を使いますね。

    「Charlotte」(シャーロット)第3話「恋と炎」の感想です。【関連記事】「Charlotte」 第2話感想 思ったのとは違う方向に、話が展開。「Charlotte」 第1話感想 全く期待していませんで …

  1. アニメは3話まで見て、とよく言われますけど雲行きの怪しさを感じる3話ですね。

    アイドルがプロデューサーに脅されてるからみんなで助けようというエピソードは、一昔前のエロゲーにそんな話あったなぁと、ちょっと懐かしさを感じてしまいました。結局時代遅れのエロゲライターから彼は抜け出せないのでしょうか・・・。

    加えて、あれだけ気軽に能力を使うなと言っていたことと速攻で矛盾してましたし、急速主人公の影が薄くなってきたりとちょっと心配です。

    • 一般的に3話がアニメの判断基準と言われる中で、大事な3話がこれじゃあ先行き不安。麻枝准さんは6話までは視聴してほしいと発言されていましたので、4話・5話も右肩下がりになっていくのは覚悟しなくちゃダメかも…?

      >時代遅れのエロゲライターから彼は抜け出せないのでしょうか
      CharlotteはいつものKey作品で面白かった……という評価ではダメで、いつものKey作品とは違う新しさがあって面白かった! ……という評価が求められる、ちょっとハードルの高いアニメなんですよね。麻枝准さんには、新しい時代を作ってほしい~。

  2. おっしゃるとおりですね。

    主人公が1話みたいな輝きを取り戻す事には期待したいですが、
    大っぴら能力を使うと妹を危険にさらすことになるので、
    1話みたいな魅力を発揮するのはかなり難しい気がします。

    というか、今回もおかしなことになってましたし、
    気軽に能力を使えないという設定いらなかったなと。

    前回の感想で浅生さんはいつもと一味違うとおっしゃってましたが(私は良く分かりませんけど)、
    本作に関しては今のところ、
    好き放題やってたら科学者に目を付けられて大ピンチって感じの方が良かった気がします。

    特に私は奈緒の過去話に「またこのパターンか・・・」と感じてしまい、
    好感を持てなかったので、よけいにそう思いますね。

    なんにしても、
    持ち直してくれることに期待したいです。

    • 仲間同士で連携して能力を活用するシーンが一番面白いのに、その能力が気軽に使えないという設定は、どう考えても自縄自縛になっている。何かしら考えあってのことだとは思いますが、実際に矛盾を抱えた描写が目立っていますので、やっぱり失敗だったんじゃないかなと…。

      私が前回一味違うと感じたのは、話の内容についてではなく、話の展開というか、順序についてですね。1話・2話は麻枝准さんの作品らしからぬテンポの良さを感じていましたし、「これは今までとは違うかも!?」という期待感がありました。まぁでも、2話で判断するのは早計でしたね(笑)

  3. こんばんは。
    ホント雑でしたね。
    これが次回から本筋に入りたい為に、キャラ紹介の今回ははサクッとやっつけちゃいましたって感じであって欲しいです。まあ、主要キャラの登場を雑にしちゃいかんだろって気もしますが。

    なんか雰囲気までAngel Beats!みたいな回でしたね。あっちは身内のキャラが多くて群像劇的な部分があったので主人公が埋もれてもあまり気にならなかった(というかあっちはもっとしっかり群像劇として描くべきだった)のですが、今度のCharlotteはあんなに人数いないんでちょっと消えてたらすぐ目立っちゃいますよね。でも個人的には二話から既に奈緒とダブル主人公、というか有宇の視点で奈緒の活躍を見ている、むしろ有宇はただの語り部?というような印象なのでこんなもんかって気もします。ありがちな空気系と言われればそれまでですけど(笑)

    麻枝さんて主人公動かすの苦手なライターなんでしたっけ?私はCLANNADとリトバスしかやってないんですが、そういえばヒロインや周りの仲間キャラは覚えているけど主人公の印象は薄いかも・・・?
    有宇がこのままずぅっと空気なのはちょっとがっかりなので、とりあえずは妹に何かあったらちゃんと頑張って欲しいですね。

    毎回毎回あの妹がどんな爆弾を持っているのか、いつ曝け出すのかと期待が膨らんでしまっているのですが、もしも意外と肩透かしとかしょっぱい感じだったらどうしようかと早くも不安になってきました。
    一週か二週くらい登場を控えて気持ちをリセットさせくれないかなあ。

    • Angel Beats!感が邪魔をする。スタート地点が全然違っていたのに、ふと気付けばまったく一緒の走路を走っている不思議! 一体どこで合流してしまったのか。早く道変えてー! 早くー!

      そんな難しい話ではなく、1話の調子を維持してくれればいいんですよ。1話は評判良かったんですから。そのためには、主人公が1話の頃の自分を取り戻してくれればいい。それだけでいい。まったく、ちょっと行動的で勝ち気なヒロインが出てきたら、すぐに影に隠れちゃうんだから情けないなー。

      >麻枝さんて主人公動かすの苦手なライターなんでしたっけ?
      Airの主人公である国崎往人は最高だったんですけどねぇ。しかし、佳境に入ったゲーム終盤で姿を消すという世にも珍しい主人公なので、主人公の印象が薄いと言われると否定できません(笑) Key作品の主人公は影が薄いのがデフォルトですね。だからこそ、乙坂有宇には新しい可能性を感じていたのにぃー。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。