僕だけがいない街第4話「達成」雑感

先週から加代といちゃついてばかりの悟君は、今度は科学センターに誘ってデート。勿論、このデートは加代の死を回避するための必要な手順であり、可能な限り加代をひとりぼっちにさせない、過去の過ちを繰り返さないといった意図が込められたもの。「小学生に戻ったから、JSと合法的にデートできる!」なんて邪念は一片も持っていないはずです。…ないよね?

幸い、作戦は順調に推移している。母親の反対を押し切って科学センターのデートにも付き合ってくれた加代は、登下校も常に一緒(手を繋ぎながら!!)というほど心を許してくれていますので、「雛月をひとりぼっちにさせない」という目標は大部分で解決。確実に誘拐リスクは軽減されているように思えます。

「漫画描こうなんて人は、こういうところ来たがるもんなの?」

であるはずなのに、唐突に襲ってくるデジャヴ。かつての自分も加代から同じ科学センターで、同じセリフを聞いている。そのときはデートではなく、偶然その場で出くわしたものでしたが、それが“ルートは違っても結局起こり得る結果は同じなのではないか”という不安感に繋がってしまう。Steins;Gateがそうであったように、選択を変えても未来は収束されてしまうのか。

やれるだけの手段は全部やった。その上で、彼女の死は本当に回避できるのか。運命が決まるXデーを乗り切る瞬間は、私も見ていてすごくドキドキしていました。一刻も早く加代の生存を確認したいがために朝6時に迎えに行った悟君の気持ちはわかりますね~。

そして、何事もなく加代が姿を見せてくれた喜び。朝一番に駆けつけてきた悟に向かって「バカなの?」といういつもの毒舌が聞けた安らぎ。いやぁ、良かった良かった!! アトラクタフィールドの収束なんてなかったんや!!

本来加代が迎えるはずがなかった11歳の誕生日を、自分の誕生日と一緒に友人たちから祝ってもらえる幸せな一幕。加代はこの日のために悟の誕生日プレゼントを用意していたようでしたが、どうしても間に合わず、「ごめん、藤沼。私、プレゼント間に合わなかった…。昨日、もう少しだったのに寝ちゃった…」と涙ながらに詫びていたのが健気で可愛すぎる~。恐らく手袋を編んでいたものと推察されますが、連日夜遅くまで悟がつきっきりだったために、完成させる時間が足りなくなってしまったんでしょうね。

当然、悟君はそんな彼女を咎めるはずもなく、「気にすんなよ。あとで頂戴」とさらりと返しましたが、この「あとで」という不穏な言葉のせいで、急激にぶり返してきた不安感…。誕生日のお祝いに感激する加代の喜びもフラグにしか感じられず、私の心のアラームがけたたましく鳴り止まない!! まずいよ!! この流れは非常にまずいよ!!

極めつけは、別れ際に交わした「プレゼント、明日渡すね」という一言! やめてー! そのプレゼント一生いらないから! お願いだから、「明日」なんて約束しないでーー!!(泣)

「やった…! やったぞ! 乗り切った! 俺は歴史を変えたんだ!」

帰り道、達成感に浮かれる悟君を見て、もはや不安は確信に。加代の死亡フラグが高らかに屹立してしまったことに項垂れる私。そして案の定、翌日加代は姿を消してしまう。なんてことだ…。なんてことだ…。

いや、私も歴史改変の失敗の可能性をまるで考えていなかったわけじゃないですよ。むしろ第3話でイチャイチャしすぎていたのが既に壮大なフラグだったので、不幸な結末はあり得るものだと覚悟していました。「助かった!」と思わせたあとにどん底に叩き落とすのも常套手段ですし、こういう展開が予見できなかったわけじゃないんです…。

でもね、“誘拐事件の被害者は加代だけではない”という点が私の目を曇らせてしまいました。Xデーを越えられると思っていなかった加代が、予想に反して越えてしまったので、「あ、こうやって一人ずつ被害者を助けていく展開なのかな?」という誤解が生じてしまいまして…。とりあえず、最初の被害者である加代の件は無事クリアさせて、次に“残り2人を守り切れるか”という話にシフトさせていくんだろうと。そんな風に予想を切り替えた瞬間、この特大の絶望を食らってしまったから辛い!!

この先の展開は更に気になりますね。まゆしぃを助けられなかったオカリンが何度もタイムリープでやり直したように、悟もリバイバルを繰り返して再チャレンジすることになるのか。厳密にはまだ加代の死亡は言及されていませんので、“まだ死んでいない”という一縷の可能性もあるにはありますが…。うーん、とりあえず早く5話が見たいです。

ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. あれ、おかしいな、私は決してロリコンではないはずなのに…何で小学生が手を繋いで登下校しているだけでこんなにニヤニヤしているんだろう。

    いや、本当にいい出来でした。脚本は原作を上手く整理して再構成されているし、演出も音楽も話の魅力をを120%高めてくれていて、4話にしてとうとう気付いてしまいました。
    「このアニメ、原作より面白いぞ!」って。
    作画と声の効果で雛月の可愛さも5割増し。なので…

    >こういう展開が予見できなかったわけじゃないんです
    予見どころか知っていた私でも胸が締め付けられる思いでしたよ。
    この一話の中でニヤニヤしたりハラハラしたりニヤニヤしたりウルっときたりニヤニヤしたり絶望させられたり、とても濃密な素晴らしい回でございました。

    • 手を繋いで登下校、すごくいいです。男女の仲を冷やかされるって、小学生として最も恐るべき禁忌のはずなのに、それをものともしない胆力!

      悟は大人ですし、目的のためにしているのでまだわかりますが、加代の方が素直にこの状況を受け入れてくれたのは意外。もっと拒絶反応を示されるかと思っていただけに。こういうところに、他のキャラと違った可愛さがありますね。

      >このアニメ、原作より面白い
      普通、原作の話を大幅にカットして再構成したら、原作ファンは不満を漏らしがちなんですけどね~。「だがしかし」の私のように(笑) 「原作よりも面白い」と言い切れるのは、相当にレベルの高いスタッフに恵まれたということですか。