僕だけがいない街第3話「痣」雑感

雛月加代が行方を眩ましたXデーを特定して、なんとしてでもその日までに彼女が死亡する未来を変えなくてはならない。そのために彼女との距離を縮める努力に励んでいた悟は、偶然母親から虐待されている加代の痛ましい姿を目撃することに。殺人に始まり、誘拐、虐待と、次から次へと身の回りに起きる難事件。コナン君同様、彼もまた歩く死神なのか。

悟が虐待の実態を担任の先生に報告しに行くと、どうやら先生もある程度の情報は掴んでいた様子。既に児童相談所と連携を取り、聞き取り調査に乗り出す準備は整っているらしいですが、まだ確たる証拠が掴めず動き出せていないとのこと。こんな悠長な対応は今じゃ考えられないことですが、児童虐待の重大性が浸透していない当時の世情ならならこんなものでしょうか…。いずれにせよ、一刻も早く加代を救い出してあげてほしい。

容疑者その1 八代学 怪しさ☆☆☆☆☆


小学生の悟相手でも親身になって相談相手になってくれる八代先生は、鋭い観察眼と頭がよく回る有能な教師で、とても頼り甲斐がある存在。……ですが、めっちゃ怪しい! 明らかに怪しすぎる!! 何が怪しいかって人相が悪人!(笑) 「お前、絶対何か裏があるだろう!?」という匂いをぷんぷんさせているんで、一瞬たりとも油断できない奴です。味方だと思って頼りにしていた教師が黒幕だったなんて一番ありそうなベタなパターンですしねぇ…。

容疑者その2 白鳥潤(ゆうきさん) 怪しさ☆


ゆうきさんは無実の罪を着せられた被害者という立ち位置ですが、一度疑いの晴れた容疑者が実は犯人だったりするのもミステリのお約束。冤罪だったと見せかけて、実はゆうきさんがマジの犯人だったという可能性もあるにはあると思いますよ。とはいえ、ゆうきさんが犯人だと悟の母親が殺害された理由がよくわからないことになるので、さすがにこれは考えすぎかな。

気になったのは、彼の書棚に隠されてあった猥褻な本やビデオ。もしこれらがCOMIC LOやら私立さくらんぼ小学校のエロゲだったりすると、ゆうきさんを弁護するのが極めて厳しくなっていたところですが、まぁ、見る限り小児愛を疑わせる性癖ではなさそうかな(笑) 女子校制服図鑑がややロリコン気質を感じさせるとはいえ、被害者は小学生ですしセーフセーフ(?)。「苺 美少女写真集」がジュニアアイドルの写真集だとすると、ちょっと危ういかも?(笑)

容疑者その3 雛月加代の母親 怪しさ☆☆☆


誘拐事件との関連はともかく、児童虐待をしていることは明白ですので、然るべき厳罰に処してもらいたい人物。加代の死は、虐待がエスカレートしたゆえの過失なのでは。そして、犯行の隠蔽として誘拐をでっち上げた? 加代以外の子供誘拐に母親が関与していたとは考えにくいですので、連続誘拐殺人事件と雛月加代の死は別件かもしれないですね。

虐待の事実を知った直後の悟の対応は、実に適切なものでした。加代本人に問い質すようなデリカシーのない真似をしないのは勿論、根拠もないのに、「俺が助けてやる!」なんてヒロイックな言葉で格好つけたりもしない。“できるだけ加代をひとりぼっちにさせない”という小学生の自分にできる最大限の行動で、現実的に彼女を守ろうとしていたのが素晴らしいなと。集団行動こそ最大の防犯ですから、「ひとりぼっちにさせない」彼の考えはきっと正しいです。

クラスで集めた給食費が見当たらなくなり(給食費と修学旅行の積立金はいつもなくなるね)、加代が泥棒扱いされてしまったときも、「雛月が人のもん盗るわけねーだろ!!」と真っ向から反論していたのがイケメンすぎ。周りから冷やかされることを恐れず、堂々と女子を庇って味方するなんて、小学生の立ち振る舞いじゃないもんね。頭脳が大人のまま2週目の小学生なので、チートっちゃあチートなんですけど、彼の行動一つ一つが総てスマートなので惚れ惚れしますよ~。

夜の帳が落ちた雪山に加代を連れ出したかと思えば、満面の星空でライトアップされた天然のクリスマスツリーを見せてあげるという、最高にロマンティックなデートを演出したのはちょーーっとやりすぎた感ありましたけど!(笑) 2週目は得だな! ちくしょう!

加代ちゃんの反応も超可愛らしくて、照れ隠しに「バカなの?」と毒突いてはみたものの、その声色がいつもより明らかに喜びに満ちていたところがベリーキュート。「バカなの?」の言い方だけでツンデレを演出するとは、この女やりおるわ! 将来が楽しみじゃ!

本格サスペンスでありながら、ラブコメというまったく予想外の角度からも楽しませてくれるのは、嬉しい誤算。これだけ良質なラブコメをやれるならずっとラブコメ展開でもいいなぁ。もう犯人捜しとかやめてずっとイチャイチャしていよう! 誘拐とか虐待とかそんな物騒なのなしなし! 無職が異世界で無双するラノベが流行っているなら、アラサーが小学生時代に戻って女口説きまくる作品もありだよね!

ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. 僕だけがいない街 #03 「痣」

    == 繰り返し、繰り返さず ==
     どうも、管理人です。諸々用事があって、ちょっと忙しいので少々急ぎ足でお届け。寝落ちタイムリミットとかまじ糞。

    === 雛月:「馬鹿なの?」 ===
     …

  1. やっぱりアニメだと、というかこの作品は特に、「光の演出」が上手ですねー。
    前話の公園のシーンしかり今話のクリスマスツリーのシーンしかり、原作よりも素敵なシーンに仕上がっていて嬉しいです。

    先生は怪しいですよねー。言動自体は普通にいい先生だから逆になおさら怪しくなるという(笑)
    そしてユウキさんの本棚のブツですが、原作だとビデオのラベルが「ロリータ」というあまりにもあまりなタイトルでした。これはもう限りなく黒に近い黒ですね。

    >できるだけ加代をひとりぼっちにさせない
    これもしかしたら言わずもがななことかも知れませんが、悟の考えの根底には昔本当に小学生だった頃、雛月が失踪する直前に公園で一人でいたのを目撃していたことがあります。
    悟は雛月が誘拐、殺害されたのは公園で一人でいたからだと思っていて、回想で「僕なら助けられたはずなのに」「あの時声を掛ければ雛月は死なずに済んだかも知れない」と言っているように、その時の事を悔いており、トラウマのような形で悟の心に根付いています。
    これを理解していると、今後悟への感情移入がしやすくなるんじゃないかなと思います。「そんなの分かってるよ!」と言われるかも知れませんが念のため。

    >もう犯人捜しとかやめてずっとイチャイチャしていよう!
    これ私も思ってました(笑)
    もはや雛月を救うためにお近づきになるんじゃなくて、雛月とイチャイチャする為の体のいい障害として事件があると言っても過言ではない。

    • クリスマスツリーのシーンは本当に綺麗でした。こんなオシャレで感動的なシーンを、アニメとして大事な3話ラストに持ってくるのがやるなぁと。もうこれは完走するしかないですね。

      >原作だとビデオのラベルが「ロリータ」というあまりにもあまりなタイトル
      えぇぇー! そうなんですか!? そこすっごい重要な情報のような気がするんですが、アニメで勝手に変えても大丈夫なんですかね?? 全然話が変わってくると思うんですが…。じゃあ、怪しさレベル☆2つ追加で!(笑)

      推理の元となる大事な情報は、あんまり原作とアニメで変えないでもらいたいですよ。

      >あの時声を掛ければ雛月は死なずに済んだかも知れない
      小学生に戻った悟を突き動かしているのは、正義感というよりは、過去の後悔だといえるでしょうね。母親の死をきっかけに巻き戻された時間ですが、悟にとってはやり直せるチャンスと感じている向きもあるでしょうか。彼の驚くほど積極的な行動は、そういう気持ちにがあるからのように思えてきます。

      >雛月とイチャイチャする為の体のいい障害として事件があると言っても過言ではない
      この障害が2人がハッピーエンドに至るきっかけとなるのか、悲劇の前振りでしかないのか、今から気を揉んでいます。最初のうちからあんまりいいムードになりすぎていると、確実にフラグとなって後者の運命を辿ってしまうので、本当はあんまりイチャイチャされると困るんですが(笑)

  2. 雛月だけが死んだわけではなく、ヒロとあともう一人殺されてるんですよね。
    ヒロについて特に焦らないのはアニメで描写が削られてるだけなのか、最初に殺されるのが雛月でまずそっちからってことなのか……
    いつも一人でいたはずの雛月を殺すのは簡単でしょうけど、友達と常に一緒でおそらくは家庭に問題を抱えてないであろうヒロを目撃されずに殺すのってかなり難易度が高いですよね。
    ヒロのスケジュールをある程度調べられて、かつ警戒を持たれない人間となると……やっぱり先生が一番怪しいかな?

    • まぁ、心情的にはとりあえず最初の殺人を止めようという気持ちの動きになると思います。いつもひとりぼっちの加代と比べると、周りに友達が多い広美はまだ心配の度合いが低いんですが、だからこそ、彼がどうやって誘拐されたのかは気になりますね。お菓子をあげるからついて行くような年齢でもありませんし…。

      警戒を持たれない人間という意味では、八代先生も、ゆうきさんも、加代の母親も該当しそうなので、決め手にはならないかな。あと賢也たち、友達の小学生も自分の中では容疑者の一員です。

  3. 悟の雛月攻略イベントCG回収は順調ですね(笑)

    あとは「修学旅行で一緒の席に座る」「遠足で手をつなぐ」「黒板に相合傘」
    「雨降って本当に相合傘」「犬から雛月を守る」などなど。

    でも悟は死の回避が目的で、恋愛ではないのがなんともつらいところです。

    次回が楽しみですw

    • あはは(笑) 確かにギャルゲーだと完全にCG回収イベントでしたね~。第3話でこんなエンディング的な大イベントやっちゃうと、あとは落ちていくだけという不安がありますが、杞憂であって欲しいです。

      小学生同士の恋愛って、肉欲が絡まないプラトニックなものだから好きです。中学生以上になるとどうしても性欲が絡んでくるんで、本当の意味での純愛とは思えなくて。別にそれがダメってわけじゃないんですが。