ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル 第9話「シークレット・パズル」雑感

聖知の母親が死刑判決を言い渡された裁判の概要が明らかになりました。裁判官連続殺傷事件の犯人グループを追っていた警官が、犯人に向けて発砲した弾丸が誤って人質の子供(聖知)に命中。不祥事の発覚を恐れた警官が母子共々口封じで始末しようとしたところ、聖知の母親の魔術で反撃し、逆に警官を殺める結果となってしまったそうです。

本当に警官が口封じのために2人を殺そうとしたのか否かは信憑性が疑われても仕方ないところですけど、警察の発砲で人質の子供が被弾したという最悪の過失は揺るがない事実。仮に逆上して母親が警官を殺したところで情状酌量の余地がありそうなのに、正当防衛の相当性を逸脱しているから死刑という超理論には呆れるほかございません。

この世界の裁判は、ウド(魔術師)への偏見・差別が背景にあり、法の原則を無視した魔女狩り裁判が横行していることが暗に示唆されていますけど、それにしたって、こんなあからさまな偏向判決が罷り通るとは思えない。どうして市民(ウド)が暴動を起こすこともなく、大人しく差別を受け入れているのか全然理解できないんですが…。

判決に不服がある聖知は、当時の裁判官の事務所へ強引に押しかけると、あの判決は不正があったと直談判。まだ不正の証拠を何も掴んでいないのに、直接乗り込んで脅しをかけるのは、ミナミの帝王の萬田銀次郎のやり方と同じじゃないですか(笑) 「ほんなら、今日のところは大人しく帰らしてもらいますわ。吐いた唾飲まんようにしなはれや!」という捨て台詞が吐けたら100点満点でしたね! 聖知ちゃんは最年少弁魔士よりも最年少闇金業者の方が向いているかもしれない。

しかし、もう9話だというのに、主人公聖知にまったく好感も共感も持てないのは辛いなぁ…。「まだまだ未熟でドジな聖知だけど、めげずに頑張るもんっ♪」みたいな痛キャラをいつまで続けるつもりなのか。10年前、20年前ならともかく、イマドキこんな古臭いタイプのキャラは見るに堪えないですよ。

弁魔士という仕事を通して、彼女が立派に成長していくことを期待していましたけど、未だその成長の跡はちっとも見られませんしね…(魔術の力だけは“覚醒”によって成長していますが)。大事な会議をのうのうと遅刻してきた聖知に「いつまでも学生じゃないんだぞ!」とセセリがキレていましたけど、ホントいつになったら学生気分が抜けてくれるんでしょうか。

そこで「チョット言い過ぎじゃないですか!」と口を挟み、突然聖知を庇い始めた穂樽夏菜。今まで散々冷たく当たっていた彼女が急に優しくなって味方してくれたら、「ほたるんのデレキターーー!!」って喜ぶとでも思った? そんなわけないじゃないですか。こんなツンデレ気取りの下品なキャラ、私は嫌悪感しかありませんよ! 心底軽蔑しています!

大体、仕事に遅れて一言も連絡を寄越さないような奴、バイトでも叱られて当然なのに、一体何が言い過ぎだというのか。これまで理不尽に突っかかってきた穂樽が、今度は理不尽なフォローをしてくる節操のなさが気持ち悪くて仕方ありません。これほど雑で粗悪なツンデレキャラもなかなかいないです。

なんか話があまりにつまらなさすぎるせいで、怒りの矛先が段々キャラへと向けられるようになってしまいました…。そろそろ潮時かな。

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4 Responses so far.

  1. ゲスト より:

    >そろそろ潮時かな。

    割と毎週楽しみに読んでいたので残念です。
    まぁ私は1話切りだったので見続けてくれとはとても言えませんが…。
    ダメな作品のレビューの方が面白く書きやすいっていうのは文学の構造的な敗北ですよね…。

    •  ゲストさん
      これまではつまらないながらに楽しく感想が書けていたんですけど、さすがにつまらなくなりすぎて、これ以上感想続けても自家中毒になりそうなので打ち切りとなってしまいました。一体何がやりたいアニメだったのか、これで永遠に理解することはできず迷宮入り…。

  2. アゴスト より:

    この話数も過去の裁判話があるようですが、
    数々の笑いを提供してきた現在の裁判長の足元にも及ばないのでしょうか?(笑い的に)

    >そろそろ潮時かな。
    だんだん突っ込みが本気の苦情になってきたのでそろそろかなぁと思ってましたが……。
    もしレビュー打ち切りでしたら残念ですけど、
    2014年冬アニメまとめでの再登場を期待します。

    •  アゴストさん
      2~5話のような大喜利裁判を続けてくれたなら、文句(ツッコミ)入れつつも楽しく拝見できていたんですけどね。7話から急に風向きが変わったというか、普通につまんなくなったのでついて行けなくなり…。

      裁判やめるならやめるで、第1話のようなクライムアクションにシフトしてくれりゃいいのに、そういうわけでもなく、なんかルシフェル召還とか中二っぽいダサイ話になっただけ。裁判も魔術アクションも中途半端なままで、本当に飽きっぽい作品です。私より先に、製作者がウィザード・バリスターズに飽きていました。