ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル 第5話「シックス・ナイン」雑感

ボウリング場の店長が何者かによって殺害された。殺人容疑で逮捕されたのは、犯行直前に店長と口論していたところを目撃されていたシャークナイト法律事務所に所属する工白志吹(くじらしぶき)。何の因果か、聖知はライバル法律事務所の弁護を担当することとなる。

いや、マジでなんでわざわざシャークナイト法律事務所は商売敵のバタフライ法律事務所に弁護を頼んできたんでしょうね? 私にはさっぱり意図がわかりませんが、このあとそれより意味のわからないことが山ほど出てきますので、そんな小さなことにイチイチ構っていられません

志吹が殺害したとする直接的な証拠は何もなく、あるのは情況証拠だけ。でも、この世界ではその情況証拠が何よりも有力な証拠になり得るから怖い。物的証拠も見つからないのに、志吹は着々と真犯人としての容疑が固まりつつあった。

志吹を弁護する聖知ちゃんは、聞き込みや現場検証で、無実に繋がる有力な証拠探しに奔走。ところが、パートナーである高齢の鎌霧は仕事のペースが極めて遅く、また取り組みも不真面目であるということで、思わず聖知は不満を漏らしてしまう。

しかし、やる気なく遊んでいたように見えて、実はしっかり裏で仕事していた老弁護士。ボウリング場のシフト票を手に入れ、殺された店長と連日同じ時間シフトに入っている怪しい男の存在を突き止めた! ……って、警察は捜査でこれを見逃していたの!? 嘘でしょっ!?

殺された被害者が直近どのような行動を取っていて、どのような人間と会っていたかなんて、それこそ捜査の初歩中の初歩の段階で調べ上げることでしょうに!! そんな四六時中一緒にいた怪しい男の存在が捜査線上に浮かび上がらないとか、警察は国民の血税を使って何やってんだと!!

そのくせ起訴だけはやたらと強行。彼らは完全にポーカー感覚なんですよ。確たる証拠もなく容疑者を捕まえた検察側の手札は「ブタ」。だったら素直にドロップ(不起訴)すりゃあいいのに、彼らは強気にレイズ(起訴)で勝負してくる。役なしのくせに掛け金だけどんどん釣り上げて、ブラフで差しウマ(弁護士)を下ろそうとしてくるんです!! そういうのは裁判所じゃなくカジノでやりやがれ!! 人の人生を勝手にチップにして遊んでんじゃねぇぇぇぇ!!!

この世界は司法がくるくるぱーなのかと思ったら、行政までくるくるぱーだったとは…。ここは三権分立が完全に滅んでしまった世界のようですね。

ブラフを看破された検察は渋々起訴を取り下げることになりましたが、今度は禁止された魔術を使って真犯人に自白を強要させた疑いを、弁護側に問い詰めてきます

これは実際検察の指摘通りでして、聖知たちはシフト表から新たな容疑者の割り出しに成功したものの、彼が犯行に及んだ証拠は掴めずにいました。どうやって彼から自白を引き出すのか見物でしたが、なんと魔術で暗示をかけて自白させるという、考え得る中で最も最低な手段!! それならもう、弁護も全部魔術でやりゃいいじゃん!!

で、そこを追求された鎌霧弁護士はどのように対処したのかというと……具合が悪くなったフリしてやり過ごすという、考え得る中で最も最低な手段!! どうやら自分に都合の悪い追求は、仮病を使えば有耶無耶になるみたいです。小学校の終わりの会(帰りの会)でもそんな幼稚な手段は通用しないと思いますけどね!! 法廷舐めんな!

ウィザード・バリスターズ-弁魔士セシル-1 [Blu-ray]

販売元:ポニーキャニオン( 2014-04-02 )

定価:¥ 7,560 ( 中古価格 ¥ 1,425 より )

Amazon価格:¥ 2,450

時間:48 分

1 枚組 ( Blu-ray )


3 Responses so far.

  1. ゲスト より:

    しかし、このアニメの警察は一体どうやって今まで殺人の犯人とかを捕まえてきたんだ?情況証拠だけで今まで逮捕してきたなら殆ど冤罪じゃないか?魔術使って自供を捏造してきたとも考えられるな。
    アニメに突っ込むのもナンセンスだが、あまりにも現実の裁判とかけ離れ過ぎてるのもいかがなもんかと思いますわ。

    •  ゲストさん
      ウド(魔術師)は公職に就けない決まりなので魔術による捏造はないと思いますが、検察側は立証責任を無視して「怪しい」というだけで起訴できますので、そもそも自供や証拠なんて必要ないんですよね。

      逆に弁護側が「犯罪をしていない証拠」を示さなくてはならない(悪魔の証明)メチャクチャな裁判。近未来の話かと思っていたら、実は中世の物語だったようです。

  1. ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル Case V「シックス・ナイン Six Nine」 感想

    ボーリング場の店長、桐谷がトイレで無理矢理挿されて血塗れになった状態で発見され、容疑者としてシャークナイト法律事務所の工白志吹が捕まる。鮫岡生羽はセシルに弁護を依頼。