ボールルームへようこそ第20話「友達」雑感

小中学生ぐらいの年頃ですと、同年代の幼稚な男子より、同性の大人びた女子に懸想することは珍しくなく、明が千夏を好きになったのは割とノーマルなこと。でも、明の場合は自ら「劣情まみれ」と吐露していたように、プラトニックな純愛に留まらず、完全に千夏を性的な対象として見ていたようで(笑) 千夏から蔑まれることに喜びを感じるドMな性癖も併せ持っており、その難儀な恋心に同情を禁じ得ませんよー。

あまりに業が深いので、この歪んだ恋愛感情をきちんと収拾させられるのか心配していましたけど、上手いことギャグに転化させて、後を引きずらない程度に調節していたのがいい感じ。ラブコメならこの辺を徹底的に踏み込んでほしいところではありますけど、さすがにボールルームへようこその趣旨とはズレてきますもんね。

今回20話では、そんなクレイジーサイコドMレズのパートナーである峰吾郎さんにもスポットライトが当たっていたから嬉しい。怖くて職業が聞けない峰さんですが、その反社会的な風貌に反し、実は妻と娘を愛する良きパパで、ものすごく紳士的でいい人でした。

それでも、この極道めいた中年男とうら若きJKがどういう経緯でカップルを組んだのかは謎で、あらぬ妄想を膨らませていたのですが、娘の中学受験を機に妻とのダンスが続けられなくなった峰さんを、明から取り入ったというのが真相だったんですね。あくまで千夏への当てつけが目的だったため相手は誰でもよく、「カッとなってやった」と彼女は自供しておりました。

しかし、喫茶店の巨乳ウェイトレスがお釣りを渡すと同時に手を握りしめてきて、胸の谷間見せつけながら逆ナンしてくるエロゲみたいな話が、現実(?)に起こり得るなんて! こういう自分の武器(巨乳)を熟知して、最大限活用してくる色仕掛けは大好き。でも、お父さんが見ている前で堂々と誘惑するのはやめてあげてね(笑)

峰さんも別にJKの色香に惑わされたスケベオヤジではなく、純粋にダンスが大好きで続けたかったから、明の誘いに乗ったみたい。明が訳ありなのも承知の上で、そこには深く立ち入らず、全部受け止めようとする大人の包容力がある。怖くて燕尾服を脱いだ背中は見たくないですが、とてもダンディで素敵なオジサマですよ。明も峰さんには年上の男性としてリスペクトがちゃんとありますし、なんだかんだでお似合いのカップルですよね~。

でも、峰&明組は3次で予選落ち。峰&明組ですら進めなかったその先は、いよいよ“競技ダンサーの領域”という感じがしてきました。多々良&千夏組も、実は3次はフルチェック突破できておらず、一欠けしていて不安を残す内容。この調子では優勝はおろか決勝進出すら危ういです。

「ゼロサムゲームなんだよ。ダンスの試合ってのは、1ヒート中の総得点の分母が決まってるわけ。審査員1人1人の持ち点も然り。わかってる? 本選は取るか取られるかのゼロサムゲーム。君の勝ち点が俺に吸われてるってこと、忘れちゃいけないよ」

どこか甘さの残る多々良君に、ライバルの釘宮さんにはこう忠告する。ここまでギャグ調の話が続き、視聴者的にもすっかり緩慢な心理状態にありましたが、次回以降はがっつりシリアスになりそうな予感ですので、ビシッと気を引き締めなくてはなりませんね。同じフロアで、釘宮組と火花を散らした激しい鍔迫り合いが見られることを、今から楽しみにしましょう。

現段階でとても釘宮組には実力で適いそうにありませんが、鍵となりそうなのは、休憩中に清春が施術してくれた「肩甲骨を剥がす」という謎のストレッチ。このストレッチ効果で、多々良君はまるで自分の身体じゃないような違和感を憶え、大事な試合前に力加減が上手くいかなくなったことを嘆いていましたが、清春のストレッチによって身体がクロックアップされたと考えていいはず。違和感に慣れ、自分の身体を制御することができれば、きっと今まで以上のパフォーマンスが発揮されるでしょう。じゃじゃ馬千夏だけじゃなく、自分の身体も乗りこなせ!

★今週の緋山千夏&甲本明★


千夏と明の仲良しショットを集めてみました。恋愛は成就しそうにないですけど、末永く友達として仲良くやってもらいたいものですね。いずれ今の千夏と明でのダンスも見てみたいな。もし2人が男女として出会っていれば、今頃A級カップル間違いなしだったと思わせるほどの。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。