ボールルームへようこそ第16話「四本足」雑感

どうしても清春&雫ペアと同じ舞台に立ちたくて、マリサ先生に無断で静岡グランプリにエントリーしたというのに、その肝心の清春&雫が大会にエントリーしていなかったという致命的ミス。いきなり参加の意義をなくしてしまいましたが、静岡グランプリには釘宮さんや甲本さんといったライバルが揃って出場しており、気持ちを切り替えて優勝を目指すことに。

一流ダンサーばかりが参加するグランプリにおいて、D級の多々良君&千夏は一組だけ場違いだったものの、マリサ先生のレッスンのおかげで周りに見劣りしないパフォーマンスを発揮。極限まで背中を反らせる千夏のシェイプに、彼女がバランスを崩したときもしっかり支える多々良君のホールド。基礎技術・立ち姿の美しさは目を瞠るものがありながら、一方で改善されないのがタイミングやフィーリングのズレ。あれだけたくさんのカップル練を積み重ねてきても、未だ多々良君と千夏の呼吸は合っていません。

しかし、タンゴで釘宮組と競い合っている過程で、自分の身体が急に重くなり、まるで自分の脚が4本になったような幻視を多々良君は感じる。これがなにを示唆しているかといえば、千夏の体重が自分の体重のように感じられたこと、千夏の脚が自分の脚のように感じられたこと、即ち千夏との完璧な一体感が得られたということだと思います。後述する合宿の中で、清春と賀寿もそれを裏付けていましたしね。今は千夏との相性は最悪ですが、何かのきっかけさえあれば、たちまちベストパートナーになり得る可能性を秘めているんでしょう。

そんな気持ち悪いようで心地好い、不思議な“4本脚の眩暈”に取り憑かれ、ぼんやりと惚けていた々良君は、なんと次の第3ヒートをすっぽかす。せっかく静岡くんだりまでやってきたのに、出場し忘れて棄権せざるを得なくなった大失態。パートナーの千夏は当然のように激怒。嗚呼、これでまた2人の距離が遠ざかる…(笑)

静岡グランプリに勝手に出場したことをマリサ先生に詫びると、先生は次の“東京都民ダンススポーツ大会”で優勝しなさいと厳命。この大会は、ランキング対象競技会ではないものの、歴としたA級戦。しかも、静岡グランプリに引き続き、釘宮さんや甲本さんらが出場するという。その中で優勝が義務付けられるとは、恐ろしくサディスティックな条件です。

来る大会での優勝を目指すべく、多々良君と千夏は先生の別荘がある軽井沢で合宿。そこには清春、雫、賀寿、真子と懐かしい顔触れが勢揃いしており、この手練れたちと一週間みっちり修行すれば、きっと劇的なレベルアップが望めるはず。が、それ以前に千夏とのぎくしゃくした関係が尾を引き、練習中も常にギスギスと険悪なまま

千夏「やだっ! 変なリードしないでよ! 自分で立つから!」
多々良「そんなこと言ってる場合じゃないだろ! 試合まで時間ないんだよ? タイミングにしても、ちーちゃんが合わせられなければ僕がフォローするから!」
千夏「なにそれ嫌味? どうせ私はフォローが下手ですよ! 男のアンタよりねっ!」
多々良「ちーちゃん、待ってよ! 僕なんだってするからさ…! 僕のことも少しは頼ってよ、きっと上手く…」
千夏「アンタがわからないから無理!!」

とうとう公然と口喧嘩にまで発展して、2人の関係は修復不能寸前に…。重たい空気が漂う深刻さとは裏腹に、私はニヤニヤとこぼれる笑みが隠せません(笑) いやぁ! 楽しくなってきた! やっぱり、こうじゃなきゃね!

2人が直面している修羅場は恋人同士の痴話喧嘩そのもので、相手のことを理解してあげたいと必死なのに、それが上手くいかずにストレスとなり、感情的になってしまうよくあるパターン。売り言葉に買い言葉なだけで 千夏も必ずしも本心で多々良君を責めているわけではありませんから、多々良君が如何にして彼女の気持ちを紐解いて鷹揚に包み込めるか、まさしく男子力が問われてくる場面です!

女のヒステリーを嫌う男は多いので、アニメに出てくるヒロインがこういったヒステリックさを見せるのは相当珍しいケース。それだけに、千夏のキャラはアニメナイズされていないリアルさがあってすごくいい。正論を述べている自分がなんで怒られているのかわからない男と、自分の気持ちをどうして理解してもらえないのかと嘆き悲しむ女。こういう愚かな男女の諍いを、もっともっとアニメでもやったらいいんですよ(笑)

これから長年連れ添って行く真のカップルとなっていくためには、こうやって真正面からぶつかり合うことは大事なイニシエーションですよね。これを乗り越えることで、お互いの理解は一気に進むと思います。まぁ、こじれてカップル解消も充分ありえますが。しかし、社交ダンスのカップルって、恋愛のおけるカップルと本当になにも変わらないから面白いなぁ。ずーっとラブコメしているようなもん。

★今週の花岡雫★


まさかの静岡グランプリ不出場で、今週もまた雫の出番なしかよとガッカリしていたら、そのあとの軽井沢合宿で久々の再会!! この圧倒的美少女感!! 雫はスペシャルな存在だと改めて認識致しました。

TVアニメ「ボールルームへようこそ」第1巻【Blu-ray】

販売元:ポニーキャニオン( 2017-11-29 )

定価:¥ 10,584 ( 中古価格 ¥ 6,900 より )

Amazon価格:¥ 7,866

時間:

2 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。