ボールルームへようこそ第6話「ライン・オブ・ダンス」雑感

赤城兄妹の兄賀寿が雫とカップルを組んだことで、あぶれた妹真子は多々良君とカップルを組む。真子とカップルを組むこと自体に不服はないが、賀寿と真子の兄妹がバラバラになることを望まない多々良君は、今度開催される天平杯で自分たちのカップルが勝ったら、現行のカップルを解消して元の鞘に戻ってほしいと勝負を仕掛ける。

賀寿という男、急に出てきて雫を横取りするわ、妹を蔑ろにするわ、何喋ってるのか聴き取りにくいわ(声優のせい)、決して印象は良くなくて、好きになれる余地の少ないキャラクターでしたけど、雫に対する執着心の理由を本人の口から語られたあとは、考えがコロッと変わりました

「すっげーカワイイ! キスしてぇ! 横の男は死ねッ!」

それは今から6年前、社交ダンスを始めたばかりの賀寿は、初めて出逢った雫に一目惚れしたから。動機としてはこれ以上なく単純で不純なんですが、1話感想で「動機は不純な方がいい」と語ったように、物事の嚆矢って好きな異性のために頑張るぐらいがベストだと思うんですよね。例えスケベ心で始めたことであっても、いつか雫とカップルを組むことを夢見て一生懸命頑張ってきた日々は、嘘偽りのない努力。そこにすごく共感ができますから、これだけで賀寿を許せちゃうっていうか、逆に好きなキャラになってしまいました。

雫の良さを「15歳とは思えぬ色気!!」と讃えて感激していたのも完全に同意でしたし、気が合うのかも(笑) この世界の15歳はみんなこんなに色気があるのが当たり前なのかと思っていましたが、やっぱり雫は特別な存在だったのね。

実力では完全に格上となる賀寿を倒すため、多々良君は大会までの期間に猛特訓。仙石さんの教えに従い、クイックステップの習得を目指すものの、難しい脚捌きに気がとらわれてフロア全体が見えておらず、他のダンサーと何度も接触。社交ダンスは同じフロアで何組ものカップルが同時にダンスをしているため、ダンサー同士の身体的接触は珍しくないようですが、そういった衝突を避けるために、自分のテリトリーを意識し、フロア全体の流れに注意を払う必要があるとのこと。

多々良君は技術云々の前に、メンタル的にまだダンサーになりきれていないんですね。パートナーの女性を思いやる優しさは人一倍強いですけど、その人に気を使いすぎる性格が、周囲を見渡せない視野の狭さであったり、自信のなさの表れになっている。フロア全体を俯瞰できるほどの余裕を持ち、相手の女性を力強く引っ張って行くには、弱気で小心な自分の性格を変えていく気構えがないと難しい。

そのきっかけになれたのが真子ちゃん。彼女の温かい言葉が、内気な少年の心に自信を芽生えさせてくれました。部屋で体育座りして、顔を真っ赤にしているこんなカワイイ娘に、愛の告白に近いような言葉を投げかけられたら、そりゃどんな男でも確固たる自信が備わりますよ!! 個人的には、ケータイではなく家電で話あっているところがキュンとくるわ~。親の存在を気にしながらひっそり女子と語らいあう微笑ましい光景を、この2017年という時代に見られるとは思わなかったです(笑)

「うち、親が離婚してるんだよね。カップルは夫婦とかって聞いちゃうと、ほっとけなくて…」

多々良君が元通りのカップルにこだわるのは、父子家庭という自身の家庭環境が影響していた部分もあるみたい。はじめの一歩と同じで、てっきりお母さんは死別していたのかと思っていたけど、離婚だったのですか。賀寿と真子の関係にわざわざ口出しする裏には、こんな事情があったのかと納得。

真子ちゃんの励ましのおかげで自信を得た多々良君は、今までの気弱さはどこへやら、別人のような生まれ変わりを見せる。力強いリード、相手との一体感、フロアを読む力、ダンスの構成力、そして自信と存在感も備わって、完全にダンサーとしても男としても一皮剥けました。やはり年頃の男子にとって、両親や先生のありがたい言葉なんかより、仲の良い女子の何気ない言葉の方が、人生に与える影響力は何倍も強いってことですよね!

★今週の花岡雫★


清春に対する当てつけのような格好で賀寿とカップルを組んだ雫は、心ここにあらず。それでも賀寿の激しいダンスについて行けるのはさすがですけど、表情は完全に死んでいました。好きでもない男に抱かれて無表情を貫くこのマグロ感はちょっと興奮する(笑) そういや、今週の雫は一言も喋らなかったな。

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  1. こんばんは。
    周回遅れギリギリでやっと視聴できました(笑)

    てゆうか、雫さんホントに喋んなかったっすね。結構出てたハズなのに...。
    一言も喋んなくてもちゃんと印象に残るなんて、まさに魔性のオンナ。

    いやあ、なんか今回は胸キュンというかムズキュン回でしたねぇ。
    背後のお父ちゃんにニヤニヤされながら女子と長電話ってもう!
    欲を言えば多々良君が相手の父親が電話に出てしまうリスクに怯えつつ、本人のフリをして電話に出るとか何かとイタズラして来ようとする相手の姉などの刺客の魔の手をかいくぐって女子の家に電話するっていうシチュエーションの方が親近感が湧くんですけどねぇ。
    すんげえドキドキしてかけた割りにあっさり一発で本人が電話に出てくれちゃって、でもテンパって相手が本人だと気付かずに「え、え、え~と、〇〇さんをお願いしたいんで、で、ですけどッ!」とかって言っちゃう感じで!
    まあ、昭和...てゆうか90年代な感じが過ぎますけども(笑)

    賀寿に関してはなんだかんだダンスに対してはガチみたいなので、元通りのカップルに戻すっていう多々良君的当面の勝利条件がどうなっていくのか見物ですよねえ。
    ただ戻せばいいって話ではないですし、真子ちゃんが頑張るターンが来てくれないと。

    とりあえず今後もアツい展開に期待したいですねえ。

    • 家電のシーン、ムズキュンで大変よかったんですが、なんで多々良君はケータイを持ってないのか理由が気になりました。家が裕福でないから? 友達いなくて電話掛ける相手がいないから? そんな悲しい理由が頭を過ぎりましたが、2016年度の調査によると中学生がケータイを所有してる率ってまだ6割程度らしくて。思ったより全然少なくてびっくり。ケータイでやりとりしない多々良君と真子ちゃんが特別変わってる訳でもなかったのか。家電シチュエーションはまだまだ現代でも使えるな!

      >相手の姉などの刺客の魔の手をかいくぐって女子の家に電話するっていうシチュエーション
      なんとまぁ、妄想逞しい(笑) 確かに本人だと思ったら姉だったというトラップは面白いですね~。門番をかいくぐり、意中の娘と会話をするハードルはラブコメとして大いに燃えるところ。ラスボスの玉座までバイパスで直通できちゃってる現代は、多少ゲームとしての興趣が削がれていると言えなくもありません。まぁ、代わりにケータイを駆使したラブコメパターンも増えましたけどね。

      >元通りのカップルに戻すっていう多々良君的当面の勝利条件がどうなっていくのか見物
      多々良君の思惑通り、赤城兄妹を仲直りさせて、雫と清春を元の鞘に戻したところで、自分があぶれてしまうのが悲しい…。やっぱり男3と女2の合コンはダメだ! もう一人、第3のヒロインを連れてこないと!

  2. ええっ!中学生のケータイ所有率6割ッ!?
    そんなもんですか...イマドキ8割以上はあるんかと思ってました。
    てゆうか、私20代後半まで量販店の携帯販売員やってまして、毎年春は「今年中学生になるんですぅ」て親子連れが大量に現れるので、片っ端から学割だの家族割だっつって¥1端末をつかませてた印象なんでどの子も中学生でケータイデビューすんのが大多数だと思ってました(笑)
    まあ、auはWINとかいうのが主力で、ソフバンはまだボーダフォン(笑)でしたし、ドコモは90いくつだかの頃の話なんですけどネ。
    でも多々良君の持ってない理由は親に負担をかけたくないっていう涙ぐましい理由な気がしますね。

    姉妹や母による“なりすまし”は「やったことある」「やられたことある」て体験談をよく聞いていたので結構あるあるっぽい要素もあるんじゃないかと思って。
    ちなみに私は高校生の頃に相手の女子の母親が連日の長電話にキレて、通話中に親機の電話線を抜かれたことがあります(笑)

    第3のヒロインはバランス的にも出てきて欲しいですよね。
    今いるのがクールビューティーとおとなしい奴なんで元気・勝気系なんですかねえ。

    • おー、携帯電話の販売員されてたんですか! 「最初の1ヶ月ですぐオプション外していいから!」とか仰ってたんですね?(笑) 最近も何度かdocomoショップに立ち寄る用事がありましたけど、スタッフ全員イケメンと美女ばかりだったのは何故なのかと。携帯電話の販売員って顔で採用してないですか?

      vodafone時代って懐かしいですね。自分のケータイの変遷は関西セルラー→ツーカー→J-PHONE→vodafoneだったので、私が契約すると次々ケータイ会社が潰れていきましたよ…。

      >どの子も中学生でケータイデビューすんのが大多数だと思ってました
      高校生になると一気に普及率が9割に膨れあがりますので、「中学生までは持たせない」という教育方針のご家庭が多いんでしょうね。私はむしろ幼少の頃からスマホに慣れ親しんでおいた方がいいような気もしますけど…。

      先日、電車でベビーカーに鎮座なさる2歳前後と思しき御子が、タップ、スワイプ、フリックを駆使しながら、タブレットで動画を視聴されていたのを見てビビりました。赤子ですらスマホを使いこなせる時代なのだな~と。

      >姉妹や母による“なりすまし”は「やったことある」「やられたことある」て体験談をよく聞いていた
      勇気を出して電話を掛けてきた少年を弄ぶようなイタズラはひどい(笑)

      >今いるのがクールビューティーとおとなしい奴なんで元気・勝気系
      クールにラブリーと来たら、次はポップなのがアイドル界のお約束。内気な多々良君を引っ張っていけるテンション高めのヒロインはいてもいいな。

  3. いやあ、むしろ「サービス解除が難しかったら私が外しますんで、来月になったら寄ってください。...あ、平日はヒマしてますんで全然大丈夫ですよッ」くらい言ってましたね。
    「だから、頼むから月内に外すのだけはヤメテッ!?」て。

    私が携帯販売やってた頃はほぼ派遣会社登録のスタッフが、キャリアショップの運営や量販店の売り場を持ってたりする販売代理店に派遣される形で、キャリアショップの店先や量販店の売り場に立ってたんですけど、今も販売自体は代理店のパートっぽいのであんまり変わらないのかも。
    で、当時の話ですが、確かに配属時にカワイイ子とイケメンはキャリアショップの話が来易くてブスにはショップの話が来ないっていう傾向はあったと思います(笑)
    私はイケメンの反対勢力だったのになぜかショップ勤務の話があったんですけど、量販店よりも明らかに時給が安かったんでサクッと断りましたね(笑)
    ショップはお客さんからのクレームをガチで受け止めなきゃなんで時給安いのはまぢで割に合わないんですよ。量販店が説明不足で怒らせた客をショップに擦り付けたりなんて茶飯事でしたし。

    ちなみにケータイの美人販売員はかなりの確率で美容師に成り損ねた娘か、水商売に疲れて昼間の仕事をしたくなったって娘がほとんどだったりします。(2008年私調べ)
    でもまあ、私が携帯販売辞めるまで居たお店は美人揃いでチョー楽しかったッ!
    昼間はカワイイお姉さん達にに囲まれて、夜はエロゲー(当時はリトバスとかこんにゃくとかでしたか)。
    実は私、割とこの世の春を謳歌していたんですかね?現実では何も進展しませんでしたが(笑)

    そうそう、子ども用のアプリって結構多いみたいですよねぇ。
    教育目的のとかも色々あるとかなんとか。
    私の友人も「ここぞって時に黙らせるのにとても便利だ!」て言ってましたし(笑)

    ...なんか久しぶりのモバイル業界の話でむやみにいっぱい書いちゃいました(笑)
    もう現在の業界事情に関しては完全にウラシマなんですけどねえ。
    ホント失礼しました。

    ちなみに私は東京デジタルフォン→ドコモ→J-PHONE(大学のサークルでスカイメールが大流行したせいです)→携帯売り始めてからドコモ・au・vodafoneをトッカエヒッカエ...その後iPhoneからずっとバンクですね。
    あ、デジフォンの前はドコモのセンティーAでしたッ!

    総合カタログの表紙がベッカムって割と一瞬だったなあ。

    • 今もあるのか知りませんが、オプションサービスの大量加入でケータイ代割引って、どこでもやってましたね。お店のノルマが絡んでいるんだと思いますが。解除し忘れて、そのまま月額料金だけ取られ続けている人も多いんでしょうね~。

      >カワイイ子とイケメンはキャリアショップの話が来易くてブスにはショップの話が来ない
      あはは。やっぱりそうですよね。受付の店員さんが器量好しが多いのは不思議じゃないですけど、ケータイショップはかなり徹底されてるように感じたので。ただ綺麗なだけじゃなくて、イベントコンパニオンかと思うほどがっつりめのメイクで決めている方が多いですから、“水商売に疲れて昼間の仕事をしたくなった娘”というのもなんとなく分かるような(笑)

      >ショップはお客さんからのクレームをガチで受け止めなきゃなんで時給安いのはまぢで割に合わない
      それは本当に大変だと思います。デジタル関係に疎い高齢者のお客さんも今は多いですから、そういう人たちの対応って心底骨が折れるだろうなぁと想像できますよ。でも、ケータイ会社の契約内容って煩雑すぎてわかりにくい上に、様々な割引の付帯条件が絡んでくるから、自分でも契約形態をしっかり把握するのはしんどい…。1年目2年目より、スマホ代を払い終えたはずの3年目の方が高くなるとか、意味わかんないですもん(笑)

      この前、うちの親が「ひかりTVの契約更新でわからないことがある」と相談してきたので、「とりあえずdocomoショップに行けば」とショップで相談することを促したのですが、まったく問題が解決しないままのこのこと帰ってきましたので、結局後日、自分が同行してdocomoショップを再訪し、店員のおねーさんの説明を横で親に通訳せざるを得なかったこともありました。うちの親に“アカウントの紐つけ”とか説明してもそりゃあ無理ですって!(笑)

      しかし、世の中これと同じようなことは至る所で起きているんだろうなと。お客さんのためにも、ショップの店員さんのためにも、ケータイ会社はもっともっとシンプルでわかりやすいプランを絞って考えてもらいたいものですね。

      >大学のサークルでスカイメールが大流行した
      スカイメール!! 何年ぶりだろう、この単語聞いたの(笑) 記憶の底の底の方で眠っていました。確かに自分もケータイメールを使うようになったのって、このスカイメールがきっかけだったような気がします。ケータイ業界は移り変わりが早いから、数年前のことでも完全に記憶から消え去ってしまっていますねぇ。

      いずれミニファミコンみたいに、当時のケータイを再現したおもちゃが出てくれないかな(笑) 自分が昔使っていたケータイ電話、もう一度触ってみたい!! 画面横にジョグダイヤルがついていたソニーのケータイ、使いやすくて大好きだったなぁ…。もう機種名忘れちゃったけど。

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