坂道のアポロン第7話「ナウズ・ザ・タイム」雑感

千太郎とは一言も口を交わそうとしない絶交状態。取り付く島もない薫の態度に、2人の関係はもはや修復不能かと思えた中、2人の絆を結びつけたのはやはりジャズ。どんなに仲違いしていても最後はセッ……ションで仲直りというのがいい! やっぱり喧嘩のあとの仲直りセッ……ションは燃えますよね!!

けれど、やっぱり偉いのは千太郎ですよ。薫から徹底無視の仕打ちを受けながらも、腐らずにちゃんと薫との関係を第一に考えていた

「バンドは今日限りでやめる」
「俺(おい)にはやっぱりロックにむいとらんし、ジャズのほうが好いとる」
「…それに、大事な相棒ば、待たせとるけんな」

惚れるわぁ~。この器の大きさが千太郎の粋なところ。薫君もいいところはたくさんあって大好きなんですが、やっぱり千太郎あっての薫だなと。

「あせるな。少しの間、俺がつなぐ。君は復旧した時の準備を」

千太郎の真意を知ったことで悩みが吹き飛んだ薫は、電源不良で中断したバンドの間を埋めるべく、全校生徒の前で颯爽とピアノ演奏。そこに千太郎もドラムで相乗してきて、必然的に始まった2人のジャムセッション。ここから3分30秒にも渡ったジャズ演奏シーンは、アニメ史の伝説に残るといっても過言ではないほど、壮大な感動に満ち溢れていました!!

静かなMy Favorite Thingsの調べに始まり、律ちゃんへの告白曲である「いつか王子様が」へ繋ぎ、千太郎も呼応するように祭りジャズで応戦。お互いの掛け合いによって生まれる見事な即興ジャズに、ギャラリーたちが忘我して聴き入っている中、2人のアイコンタクトから息の合ったモーニン!! この一連の流れには痺れるような興奮が走り、全身鳥肌がっ!!

言葉を交わさなくても、ジャズなら思いは通じる。打ち合わせも何もない急遽始まったセッションでも、「仕上げはこの曲!」と2人の共通認識ができているのが絆の深さを感じさせますね~。

無我夢中にピアノを弾き続ける薫は、高揚した気分を抑えきれずに立ち上がってフィニッシュ。一拍の静寂のあと、騒然とする場内! 万雷の拍手! ああっ、格好良すぎるぅぅぅ~~!! もうこのシーンはビデオテープがすり切れるほど繰り返し繰り返し視聴しましたよ! いや、ビデオテープには録画していませんけど!

今回は手放しで褒め称えるしかない神回。漫画でも屈指の名シーンではあったんですが、やはりアニメとして実際に音楽がつくとなると感動と興奮が段違い。時間を費やして演奏シーンをじっくり聴かせてくれたのはナイス判断です! 素晴らしいものを堪能させていただきました。ブラボー!

それぞれの曲の想い出を乗せながら、これまで劇中で演奏された曲を総ざらいという、まるで最終回のような美しすぎる終わり方。事実、ジャズアニメとしては今週が最終回みたいなもので、次週からは元通り(?)恋愛メインのお話に戻りますから、そういうのに興味がない人は今のうちに退散しておくのが吉かも…?

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