坂道のアポロン第4話「バット・ノット・フォー・ミー」雑感

第1話で出逢った彼女を、第2話でデートに誘い、第3話で告白し、第4話でキスをする。昭和という時代がそうさせるのか、アニメの主人公とは思えない恋愛への積極性!

単にアクティブなだけではなく、感情表現が豊かであるのも薫の魅力なんですよね。キスで律子を泣かせてしまったあと、偶然鉢合わせた千太郎に八つ当たりをして、孤独な自分の辛さは千太郎にはわからないと怒鳴り散らす薫。しかし、千太郎の家族は実は本当の家族ではなく、米兵との混血によって生まれた天涯孤独の身だと知ると、今度は自分の独り善がりな思い込みに恥じ入り涙する

一言で言えば、すごく素直。未熟な部分も含めて、自分の感情を全部こちらに曝け出してくれるのが嬉しいです。無気力無感動でクールを気取るのがカッコイイと勘違いしている主人公がうじゃうじゃいる中で、これだけストレートに自分の気持ちを表現してくれる主人公は気持ちがいいなぁ~。

ただ1つ気になったのは、キスをして律子を泣かせておきながら、そのまま放置していたこと。これには理由がありまして、原作ではジャズバー演奏→律子にキスだったのに、アニメではその順番を入れ替えているんです。だから、律子を傷つけたあと、薫が一切フォローしないまま何日間も放置しているように思えてしまう…。

話の構成で演奏シーンを最後に持ってきたかったのかもしれませんが、こういう話の辻褄がおかしくなるような改竄は困ります。強引にキスしたことはともかく、そこからフォローをせずに放置した事実は薫のイメージを著しく傷つけてしまいますんで…。

ついでに言うと、千太郎が自身の壮絶な生い立ちを語るエピソードにおいて、黒人のロイさんにドラムを教えてもらい、ジャズの楽しさを知ったという話をざっくりカットしたのは何故? それが暗い幼少期の中で唯一といえる希望だった。千太郎のジャズとの出逢いを語る上でも重要なシーンだと思うのですが…。

なんか感想が批判的になってしまったので、最後に律ちゃんの天使の笑顔を。

どうですか? そろそろ美少女に見えてきたでしょう?(笑) 「あ…すぐ解けとる。こりゃ積もらんねぇ」ここの方言が超可愛かった~♪

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