惡の華第7話雑感

行儀良く真面目なんてクソムシだと思った。夜の校舎窓ガラス落書きして回った。やり場のない気持ちの扉を破ろうとした高男君は、オタク版尾崎豊だったんですね~。盗んだバイクで走り出したのが尾崎豊であれば、盗んだブルマでデートしたのが高男君。まぁ、やっていることは概ね似たようなもんです。

天使のような佐伯さんの前で良心の呵責に耐えられなくなった高男君は、仲村さんにブルマ盗難の罪を佐伯さんにばらしてくれてと懇願。彼女がまともに願いを聞き入れるとは到底思えませんでしたが、夜中12時に学校に来いという指示にはただただ困惑。一体何を始めようというのか…。相変わらず、仲村さんの行動はまったく読めません。

「書け」
「書くの。春日君の本当のこと全部」
「佐伯奈々子の体操着を盗んで、ありとあらゆるところにこすりつけまくって、それを着てデートして」
「おまけにそのまま告白までしたクソ人間の完全変態は私、春日高男ですって」

深夜の教室に忍び込んだあと、仲村さんが言い放った命令は“黒板に自分が今までやってきた変態行為を全部書き記せ”というもの。佐伯さんだけに知られるならともかく、全校生徒に体操着泥棒の汚名が知れ渡ってしまえば身の破滅。当然、高男君はそんなの無理だと全力で訴えかけますが、すると仲村さんは急に興味をなくしたように契約の終了を告げて去ろうとする。

普通に考えたら、このまま厄介者と縁が切れるなんて願ったり叶ったりのはず。晴れて自由の身となり、明日から気兼ねすることない佐伯さんとの幸せな交際が始まる……はずだったのに、わざわざ自分から仲村さんを呼び止め、本当に黒板に自分の変態行為の数々を赤裸々に書き殴り始めるんだから実に愚かな男ですよ(褒め言葉)。

高男君に感情移入できていない人は、彼のこの不可解な行動はまったく理解できないかもしれませんね。しかし、彼がずっと以前から仲村さんのアナーキーな魅力に取り憑かれていたことを思えば自然なこと。仲村さんとの関係を断ち切ろうと思えば、そのタイミングは何度もあったはずなのに、いつまでも彼女に従順であり続けたのは、高男君自身がそう望んでいたからに他なりませんよね。

だからといって、こんな「取り返しの付かないこと」をしでかしたのは驚きでしたが~。理性を脱ぎ捨て、賢明さをかなぐり捨て、後先考えずただ破滅に身を委ねながら、教室中をメチャクチャに破壊して回る乱痴気騒ぎ

普通に考えれば警察沙汰に発展するほどの大事件なので、これから彼らにどんな悲惨な処遇が待ち受けているのか考えるだけでも恐ろしい。ですが、それでも私の中で「いいなぁ」という羨望が隠しきれません。愚かな行為であるとは重々承知していても、仲村さんと高男君のこんなにも楽しそうで幸せそうな笑顔を見ていると、私は2人のことが素直に「羨ましい」と思えてきますよ。

騒ぎ付かれたあとに仲村さんが発した万感を込めた一言、「変態」も心に染みましたね。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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