惡の華で採用されている実写映像をトレースして作画するロトスコープという手法。その制作過程において作られた実写バージョンの元映像がニコニコ生放送にて公開されていましたので、視聴させていただきました。
まず予想外だったと言えるのは、実写段階で思った以上に出来上がっていたところ。スタジオで演技して適当に背景を付け足しているのではなく、ちゃんと全編ロケで撮影していますし、全然このままでも見れる状態。つまり、普通のドラマ1本制作するのと変わらないぐらいの労力がかかっていそうなので、そこからアニメに起こすロトスコープは文字通り二度手間ですよ。単に「気を衒った」だけでは実現不可能な力の入りよう。
第3話の見せ場(?)である高男君がブルマを着用させられるシーンもそのまんま。演者さんは誤魔化しなしで、普通に裸にひん剥かれてブルマを穿かされていました(笑) ただ、アニメでは手際よく着せ替え完了していましたが、実際は5分ほど格闘していたそうですね。
もう1つの印象というか発見は、実写の演者さんたちは総じて美男美女揃いだったことですよ。仲村さんはリアルさを追求するため、敢えて美少女過ぎないモデルを採用しているんだと勝手に決めつけていましたが(失礼)、仲村佐和役の佐々木南さんは普通に美少女だった!
同じく、春日高男役の植田慎一郎さんもいい男。アニメだと若干爬虫類系の気持ち悪い顔なのに、実物はとても綺麗な顔している。イケメンというか、美青年って言い方がしっくりくる感じですね~。そんな彼が高々とブルマを掲げているシーンは笑えましたよ。
実写→アニメ化の過程で劣化しているように感じるのは、クリエイター側の技術的な問題というより、アニメキャラの造形をリアルに近付けることによって生まれる“不気味の谷現象”のせいなのかも。モデルがなまじ整った顔立ちであるからこそ、アニメ化されたときに奇妙な違和感が植え付けられてしまう。現に山田なんかは最初から何の抵抗もなく普通に受け入れられましたので(笑)
放送中の運営コメントで、制作の裏話を幾つか聞けたのも興味深かったです。河原でいちゃついて高男君の頬をつねるシーン、仲村佐和役の佐々木南さんは手加減なしで、植田慎一郎さんはマジで痛がっていたらしい(笑) 仲村さんの女優がナチュラルにS気質というのは頼もしい限り。
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